Wii本体セットアップ

ゲームプレイが中心でなかなかレビューが進みませんが、続いてはWiiのセットアップについてです。

機器接続から初期設定

Wiiにはマニュアルとして「かんたんガイド」、「準備編」、「機能編」と3種類のマニュアルが付属しており、最初のセットアップは主に「かんたんガイド」に従って手続きを行います。
まずは本体にAVケーブルをつなぎ、次にセンサーバーを接続します。最後にACアダプタを接続後、コンセントに接続。これで最初の接続は完了です。ただし、センサーバーをどこに置くかという設定も残っています。

Wiiの初回起動時には、北米版のように複数の言語はないため、言語選択は表示されず単にAボタンを押すことで開始。まず最初にセンサーバーの設定をします。この設定をしていない状態でもポインティングはできます。前にWiiリモコンのポインタは、リモコン側のカメラでセンサーバー両端のLEDを読み取り、それに基づいて指している方向を決める、という分析をしましたが、デフォルトでは純粋に「LEDの位置=ポインタ中心」として認識しているようです。というのも、センサーバーをTVの上に設置した状態で、このセンサーバー位置を設定していない状態では、リモコンでTV画面中央を指すと、カーソルは若干下を指していたので。つまり、センサーバーから見れば下側を指している感じになっているわけです。センサーバー位置指定は、おそらく単純に「実際のLED撮影位置から、どれぐらいずらしたところを中心にするかの大体のオフセット設定」のために使われているのではないかと予想されます。実際、この設定をしたところ、ちゃんとTV中心を狙うと、大体カーソルも中心に来るようになったので。
ただ、この程度の設定だと、TV画面の大きさがあまりに極端だと、オフセットの計算にずれが出てきそうな気もしますけどね。実際、ためしにセンサーバー位置設定を「下」にしてやったところ、TV上に設定してあるセンサーバーより上方を指定しないとカーソルが表示されなかったので。

それに、センサーバーの位置を単純に中心にしてしまう場合だと、センサーバーを左右にずらすと、その分直感的に指しているところとカーソル位置にズレが出てしまいます。基本的にカーソルを見ながら操作するので、別にこれが多少ずれていようが操作性に影響はないとは思いますが、気にされる方はセンサーバーの位置をうまく調整してやる必要があるでしょう。(細かい話は、マニュアル「準備編」載っています。

そのほかの初期設定は、日付や時刻、ニックネームなどですね。ニックネームは後からでも自由に帰られる模様。DSと同様、個体のID番号だけがグローバル番号になっている模様です。また、ここで4:3と16:9の画面比率の設定を選択できますが、プログレッシブとインターレースの設定は初期設定後になります。

Wii本体設定

初期設定が終われば、いよいよWiiチャンネルなどにアクセスできるようになります。ただ、自分はまずコンポーネントAVケーブルの480p設定や、無線LANの設定を行いたかったので本体設定へ。本体設定は、マニュアル「機能編」の方になりますね。

まず、画面のオプション。「画面」-「プログレッシブ」のところで480p(D2)にすることができます。もっとも、自分の持っているブラウン管HDTVでは、D1入力でも内部でプログレッシブ化しているので、ほとんど違いは分からないですけどね。コンポジットですら、そこまで大きな差は無かったです。もっとも、見比べれば明らかにコンポーネントAVケーブルの方が「はっきりくっきり」しており、コンポジットで見られた眠い印象、彩度の高い色がにじむような現象が少なくなって見やすい画面になりますけどね。

Wii本体設定としては、ほかにもサウンドの項目には「サラウンド」欄があったりしましたね。対応ゲーム&対応TVorスピーカでないと意味ないようですが。あと、「焼き付け軽減」という機能もあります。プラズマテレビなんかですと、地上デジタルで4:3の番組の時に左右にカラーCGを表示し、焼き付きに弱いプラズマだと問題になったりします。任天堂PDP大手の松下と仲がいいので、この機能ももっぱらPDP用の物じゃないかと推測します。

Wii本体の更新

さて、発売されたばかりのWiiですが、1つ重要な機能が未実装な状態となっています。それは、「SDメモリカードの使用」についてです。これについては追加で以下のようなプリントが混入されています。

上記の文章にあるように、SDメモリカードを使うには、Wii本体のファームをアップデートしないと使えるようにはなりません。ファームアップのためには、ネットにつなぐか、来春以降のWiiソフトでのファームアップを使うしか無い模様。現時点では無線LAN環境を持っている人しか対応できないようですね。それ以外の環境の人に、ちょっと不公平になる感じですね。

ということで、自分は早速、インターネットの設定を行いました。設定としては、DSのWi-Fiコネクションとほぼ同様。自分はNEC製ルータだったので、「らくらく無線LANスタート」で手早く設定することができました。WiiはDSと違ってセキュリティが強化されてWPAなども対応してますので、DSには使わない、セキュリティを上げたい、と言う人は、ルータの設定をWPAなどにしてからセットアップするとよいでしょう。

そして、インターネットの設定が終わると、接続テストに移るのですが、ここでWiiの場合、問答無用でファームウェアのアップデートを開始してしまいます。ファームアップは失敗すると本体が起動しなくなったりする怖い作業なので、せめて更新作業前に注意喚起の「はい」「いいえ」ぐらいあった方がいいのでは?と思いました。しかも、この更新作業が長い。約2分ぐらいかかります。

更新作業も、なぜか2回実施されました。最初のファーム更新では、終了後「焼き付き防止機能が使えるようになりました」とのメッセージ。最初からメニューで設定できたのですが、機能してなかったってことですかね?さらに、この更新の後にももう一度接続確認→システム更新となり、再び2分間。これが完了すると、WiiConeect24の設定ができるようになりました。ここまで行った状態で、本体設定に入った直後の右上のバージョンは2.0Jになっています。ファームバージョンだけならPS3の1.11を抜いた感じですねw。

これまでのゲーム機よりは複雑な設定か

とりあえず、ここまでやるだけで30分ぐらいかかった感じです。ネット設定をしなければもっと早くプレイできると思いますけどね。マニュアルもかなり分厚いですし、ゲーム機とはいいながらも、なんかデジタル家電っぽい設定の感じになっている感じですね。家族でプレイするときは、このあたりの設定はある程度詳しい人がやってあげた方がいいかもしれませんね。