宮本茂氏、TIMEasiaに記事掲載

任天堂のゲームクオリティの基盤を支える宮本茂氏。最近はWiiインタビューでその鬼っぷりを見せつけていますが、ちょうど昨日誕生日を迎えられたそうです。

宮本茂氏、54歳の誕生日―1952年11月16日生まれ - Nintendo iNSIDE

上記insideの記事でも触れられていますが、この誕生日と同じようなタイミングでTIMEアジア版の「60年のアジアの英雄」という見出しで記事が掲載されています。

TIME Magazine | 60 Years of Asian Heroes: Shigeru Miyamoto

この記事に対して、2chの以下のスレで英語から日本語に訳してくれた有志の方がおり、なかなか読み応えがある内容でしたので紹介してみたいと思います。

【11/16】宮本茂氏 誕生日!

48 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2006/11/16(木) 10:12:26 ID:0WT4Gsc/
http://www.time.com/time/asia/2006/heroes/bl_miyamoto.html

ミヤホンカコイイゼ


72 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2006/11/16(木) 13:12:56 id:vLn8uS6h
>>48
訳してみた。


ビデオゲームの作り手たちに、この急成長しつつある芸術スタイルに、も
っとも創造的な影響力を与えたのは誰か、尋ねてみるとしよう。すると何
度も何度も耳にするであろう名前が、宮本茂だ。任天堂のチーフゲーム
デザイナーである宮本は、コンピュータゲームのウォルト・ディズニー
呼ばれてきた。任天堂がゲーム業界の有力プレイヤーの1つとなったの
は、主として宮本サンの心で生まれた数多くのデザインのおかげであっ
た。最初のヒット作『ドンキーコング』に始まり、人気シリーズ『スーパーマ
リオブラザーズ』『ゼルダの伝説』を通して、53歳の宮本は自らの名匠ぶ
りを証明しつづけている。その道程で、彼は愛される娯楽体験を創るだけ
でなく、楽しいミクロの世界を探検する喜びと驚きという現代の神話をも
作り上げたのだ。


73 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2006/11/16(木) 13:13:59 id:vLn8uS6h
宮本の作品の本質が瞠目すべきものであるのは、彼がゲームにおいて
本当に重要なものは何かを注視しつづけているからだ――それは、プレ
イヤーの経験である。他のデザイナーたちは、ハードウェアの限界を極
めることに血道を上げているかもしれないが、宮本は想像力の限界に挑
むことに特化しているのだ。彼は単純さにこだわり、我々の心の子供の
部分を惹きつけることで、遊びが人間であることの重要な一要素である
ことを思い出させてくれる。我々は遊びを通して学ぶのだ。遊び――子
供の頃は楽しんでいたのに、大人になっては避けるよう教え込まれてし
まったもの――の本質を理解することで宮本は、たまらなく面白いゲー
ムを作ることができた。それは子供の頃からとても馴染み深く、それで
いて非常にやりがいのある学習体験を、新たな方法で蘇らせてくれるの
である。


74 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2006/11/16(木) 13:15:24 id:vLn8uS6h
ゲーム産業が成長し成熟するにつれ、新しいプレイヤーを惹きつけるほ
どの創造性を保つのは難しくなっている。そのことに対する宮本の答え
はこうだ――ルールに挑戦せよ。任天堂の画期的なゲーム機――デュ
アルスクリーンの携帯機ニンテンドーDSや、もうすぐ発売されるモーショ
ンセンサー搭載のリモコンを採用したWii――は、これまでとまったく異な
ったゲームプレイを、複雑さやとっつきづらさなしで提供してくれる。これ
は卓越したアプローチだ。宮本は今なおゲーム産業の「ハーメルンの笛
吹き」であり、さらなる世代を彼の世界へと引き込み、ささやかな楽しみを
与えてくれるのだ。


なんかほとんど社長みたいな扱いだ……。

最近のWiiゼルダインタビューを見ても、宮本茂氏がマネージャーとしても敏腕なのが分かりますよね。社員は大変そうですが、ちゃんと形に見えてよくなってくるだけにやりがいになり、力をつけているようですし。自分自身は宮本氏のゲームというとnintendogsくらいしかまともにやっていない訳ですけど、ゼルダにはちょっと期待してみたいと思います。