Wii体験会レポート(DS編) 『ウィッシュルーム』

Wii体験会ではDSのソフトも結構展示されていました。美文字トレーニングや怪盗ワリオ世界樹の迷宮など新規タイトルも多数あったのですが、Wiiプレイをメインに置いていたため、これらはプレイできず。唯一、ウィッシュルームだけ体験してきたので紹介します。

待ち時間・体験形式

待ち時間はほぼ無し。DSブースはラブベリブースやDQMは結構人がいましたが、それ以外は各列数人程度で比較的短い時間で遊べたように思います。

体験プレイでは、ストーリー冒頭部分を一通りプレイできました。かなりいろいろなことができた印象ですが、全部やっていると時間がかかりそうだったので、自分はイベントが進みそうなコマンドを優先して選択してプレイ。ちょっとしたイベントが起きそうなところで体験プレイは終了しました。

操作方法

操作方法は、DS縦持ちです。移動シーンでは右側に上から見たマップが表示され、左側に3D視点の表示がされます。この地図上で移動方向にタッチすることで移動する形です。地図上で特定のシーンではマークが変化し、タッチすると拡大画面になります。拡大シーンは3Dで表示され、いくつかの物体について触ることができます。また、画面下にはスライドバーがあり、これを使うと視点をいくつか左右に変更することができました。これを変化させないと見えないアイテムなども存在していましたね。

イベントシーンでは右側に人物やアイコン、左側は主人公が表示され、左右で会話しているような感じになります。会話していると、疑問を持った項目では効果音がなり、左側の主人公の方にその文章が流れていってストックされていきます。そして、一通りの会話が終わると、そのストックされた項目が質問項目となり、その人物に聞くことができる、という感じでした。
ようするに、通常のアドベンチャーとやっていることはあまり変わらないのですが、見せ方をより直感的にしている感じですね。なかなかユニークな見せ方だと感じました。
また、会話していると、相手から鍵を手渡しされるようなシーンも。ここでは、直接相手の手の上にある鍵をタッチすることでアイテムを手に入れられます。これも非常に無駄な操作ではあるのですが、リアルといえばリアルです。他にも、扉に入る際にいちいちドアノブをひねる必要があったり、結構細かいところでリアルな操作が要求されます。このあたり、面倒と思うか、臨場感があるととるか評価が分かれそうな気もします。

ストーリー・雰囲気

雰囲気的には、非常にいいですね。キャラは前作「アナザーコード」と同じデザインなのですが、各キャラが線画で描かれています。そして、その線画が複数のコマで常にアニメーションしており、動作とかもその線画のままパラパラマンガのように動いて表示されます。これは非常にセンスがいいな、と感じました。
ストーリーは、元刑事だが今はセールスマン、という主人公が、ホテルダスクというところに来て事件に巻き込まれていく?といった感じ。アナザーコードは正直、ストーリーに深みが無くいまいちな印象があったので、今回はちょっと期待したいところではありますね。一応、J.B.ハロルドシリーズなど過去に名作を手がけている方達のようですから。

全体を通して

感じとしては、「縦持ちにして見せ方を工夫した通常アドベンチャーゲーム」、といったところでしょうか。アナザーコードが「戦闘要素のないバイオハザード」という感じで、無意味で脈絡のない謎解きとかが連続したりしたのにたいして、このウィッシュルームはDSならではアクションをアドベンチャーゲームの演出として取り組んでいる感じです。その分、面倒な手間が増えてしまう印象もありますが、雰囲気としては悪くないように思います。
あとは、ストーリーとボリュームですね。逆転裁判のように、アドベンチャーゲームでもボリュームのある名作はいろいろある訳なので、今度こそ歯ごたえのあるゲームであることを祈ります。