Wii体験会レポート(ソフト編) 『スイングゴルフ パンヤ』

Wiiのロンチで、サードのソフトとしては一番人気なんじゃないかと思われるのが、PCのオンラインゲームとしても有名なパンヤです。Wiiゴルフの後プレイした感想の詳細を報告します。

待ち時間

待ち時間は約45分(13時30分時点)。列自体はたいしたことは無かったのですが、体験台が2つしかないことと、細かく使い方を説明しながら1ホール完全にプレイできてしまうため、とにかく一人あたりの体験プレイが長い!たしかに、プレイしている時にはこれはいいのですが、待っている方はかなりいらいらさせられました。周辺でも、うんざりした空気がかなり流れてましたね。とくに、ホールアウトしてからもスタッフが丁寧に質問に答えていたところなんかは、本来は悪いことではないのでしょうけど、正直後ろから見ている人たちから見れば顰蹙ものでしたね。操作が難解なことも一因だとは思いますが、WiiSportsのゴルフ見たく、ある程度時間で切ってしまった方がいいと思いました。大阪では改善されているといいのですけど。

操作方法

パンヤは、もともとPCゲームでのマウス操作が基本だけに、Wiiでの操作もかなり複雑なものになっています。とくに、俯瞰図関係がややこしいですね。まず、俯瞰図に移行すること自体に1ボタンの二度押しが必要です。俯瞰図では、Aボタンでポインティングすることで方向と落下点を指定、Bボタンを押しながらポインティングでドラッグのような動きをすることで視点を移動させます。しかし、ボタンとポインティング、さらに動きが合わさってくるためとにかくややこしい。自分はPC版パンヤは1回ためしにやった程度なんですが、もしかしたらPC版のマウス操作を再現させているのかもしれませんね。まあ、みんなのゴルフですら俯瞰図への移行や視点操作はそれなりに慣れは必要で、親などはまともに操作できません。パンヤはそれ以上にややこしいので、間違いなくうちの親では操作できないでしょうね。

スイング方法

スイングについても、かなりややこしいです。まず、ショット画面に移行するのですが、これがポインティングでショットアイコンを押すか、Bボタンを押すか(ちょっとうろ覚え)、そして画面が切り替わってからがショットになります。この画面切り替えなどもあまり直感的ではないでしょうね。こうしたイベントでの体験には向かない感じ。
ショットでは、まずリモコンのボタン面を上に向けて持つことが重要。というのも、インパクト時のリモコンの傾きで打ち出し方向などが決まってしまうためです。スイングの大きさを決めるのは振りかぶりの操作。WiiSportsのゴルフとの一番大きな違いは「振る速度の影響がほとんどないこと」ですね。振りかぶりについては完全にどれだけ振りかぶったか、という大きさだけ。しかも、その振りかぶり量の決定はなんとAボタンで決定。このため、首を左に向けて画面に出るゲージを確認しながら、両腕を右側に振り上げて大きさ調整ということになり、身体に大きなねじれが生じて非常にきつい態勢です。Wiiゴルフのような感じではたしかに強弱の微調整がしにくいのは確かですが、これはこれで無理がある感じ。大きさ決定をAボタンでやらなくてもいいじゃない、とスタッフに聞いたのですが、「パンヤはボタンでの通常操作もサポートしており、それとのかねあいでこういう仕様になっている。製品版でもこのまま」とのこと。下手に通常の操作を残したために、それにとらわれてWiiリモコンでの操作が微妙になってしまった感じですね。
ショット自体は、スピードはさほど影響せず、あくまでフェイスの向きだけが重要だとのこと。スイングスピードは、極端に遅かったときのみ、距離が若干落ちてしまうことがあるようですが、それ以外はとくに影響はないようです。フェイスの向きはかなり重要らしく、自分は1打目かなり力んでしまい、実際のゴルフと同じくどスライス。これは非常にリアルでしたねw。2打目以降は、スピードをかなり落として、しっかりと綺麗に手首を返すように意識したところ、連続でパンヤショットが出ました。力まず、丁寧にプレイすることが重要な感じですね。

全体を通して

とにかく、操作の複雑さが目に付いてしまいましたね。体験されている方はPC版をプレイしている人が非常に多かったので、そうした人はなれやすいのかもしれませんが、そう言った人はクラコンでプレイしそうな気もw。ショットも振りかぶりの不自然さはちょっといただけないところがあります。ショットの感覚はリアルなんですけどね。オンラインプレイも無いことですし、いまいちどういった層が購入するのかは読みにくいところですね。ただ、先週のファミ通の記事によれば、PC版とWii版とでアイテムやコスチュームのやりとりができるとのこと。コスチューム収集などが目的の方は、Wii版でやりこむ、というのもありかもしれませんね。ゴルフファンよりも、パンヤファン向けの商品、という感じでしょうか。Wiiロンチはミニゲームも多いので、ゼルダ以外にもう少しやり込みがいのあるゲームがやりたい、という人にもいいかもしれませんね。