Wii体験会レポート(ソフト編) 『WiiSports:ゴルフ』


Wiiの看板タイトルであるWiiSports。テニスにつづいてプレイしたゴルフについて詳細を報告します。

待ち時間・体験形式

待ち時間は約40分。並んでいる方はおじさんだけでなくおばさん、子どもなども多かったですね。非常に多様な人が並んでいた印象です。
体験の形式は2人での対戦形式。自分はサウスポーの人との対戦になりました。テニス同様、こちらでも最初に利き腕を聞いてお姉さんがキャラクター選択。ちゃんと利き腕に合わせてプレイすることができました。

操作方法

操作法としてはシンプル。十字キーの左右で方向を変更、上下でクラブ変更ができます。一応、風の影響など基本的な要素は入っています。
ショットについては、独特ですね。まず、ボタンを押さない状態でスイングすると、画面にスイングゲージが表示され、今どの程度の強さで振ったのかが確認することができます。ゲージは4つに分かれる形でメモリが打ってあり、こ実際のコースの俯瞰画面上でも同様に4分割された直線が表示されています。これにより、「どの程度の強さで打てばどのあたりまで飛ぶのか」ということを、メモリを通じて把握することができるわけです。とは言っても、この振りの調整は非常にアナログな感じですね。アプローチなどは実際フォロースルーなどの大きさなどで距離感を出す、ということも言われていますので、こうした微妙な振り方の違いで距離感を合わせる、というのは非常にリアルな感じがしました。

そして、このゲージを確認したあと、実際に今度はAボタンを押しながらスイングすることで打つことができるわけです。(ちなみに、対戦相手の人はこの素振りについてお姉さんがしっかり説明してくれず、2打ほど素振りなしでいきなりAボタンを押しながら打ってしまっていました。これでも打つことはできるので、素振りは必須ではないようです。)

スイングのぶれについて

で、このスイング時にちょっと違和感があることが。それは「速く振りすぎるとランダムで球がぶれる」というもの。素振りでは丁寧に振っていたのに、実際にスイングするときは力んでしまいミスショット、ということがよくありますが、それを再現している感じですね。たしかにこれもリアルといえばリアルなのですが、ランダムに左右にぶれる、というのはちょっとアバウトですね。
本来、スライスは身体が開いたり手首が前に出すぎて振り遅れたりした場合、引っかけは手首だけを変に早く返してしまったり円弧が小さい場合にフェイスの向きなどの違いでミスショットが生じるわけですが、そう言った要素は無し。早く振りすぎるとスイングゲージが赤くなって左右に交互にぶれだし、最後に止まった方向に曲がる、という仕様になっています。そもそも、リモコンの持ち方からして上下など関係なく適当に握ってよいということでしたので、スイングについてはあくまで振りの時間や早さなどを見ているだけで、スイング軌道などは利用していないのかもしれませんね。

ちなみに、この早く振るとミスショットという仕様はちょっと心配なところも。というのも、単純にスイングスピードが速い人だと、常に早すぎでぶれることにならないのか?ということです。このあたり、個々人の振りを登録することでカスタマイズしたり、「スイング早め」「遅め」程度でもいいから、そういった根本的な認識ミスを起こさない機構が用意されていればいいな、と思います。そうでないと、不自然にスイングを遅くしてプレイという、「ゲームの方に人が合わせる」というを意識してやらないと行けなくなるので。(まあ、どんなものでも、ゲームに合わせる、ということは起こるとは思いますけどね。)

テニスとはまた違うリアルの実現

体験プレイでは、上記のような項目を確認しながらプレイしたことと、ミスショットを連発したことから結局1ホールもクリアすることはできませんでした。パットを一度したところでタイムアウト。体験してみた感じとしては、テニスのときのように「実際に近いリアル感」というのとはちょっと異なる感じですが、「リアルな難しさ」は感じることはできましたね。素振り通りに実際のショットも行う、という精神面への要素が大きいというのは、ゴルフの本質を突いているようにはおもいます。欲を言えばスイング軌道ももう少し考慮して、曲がる方向を反映してくれると、スライサーな自分としてはよりリアルなミスを味わえた気もするんですけどね。
とはいえ、これはこれで、購入後極めていくのが楽しそうなゲームだな、と感じました。