Wii体験会レポート(ソフト編) 『バーチャルコンソール』


Wiiの中で非常に高い注目を集めているバーチャルコンソールクラシックコントローラに触れる意味でも体験してきました。クラコンの使い心地は別途詳細を述べることとして、ここではバーチャルコンソールについて体験してきたこと、聞いたことを報告したいと思います。

待ち時間・体験形式

待ち時間は約20分。結構な台数が用意されており、各列には4人ぐらいしか並んでいなかったのですが、各人5分間自由にプレイできるため、こうした待ち時間となりました。(ちなみに任天堂のブースはどこも待ち時間の目安が表示されています。サードは表示されておらず、誘導員に直接聞いてその誘導員の感覚的な時間しか聞くことができませんでした。)

体験プレイは、チャンネルとして登録されているゲームから、自由に選択してプレイすることができます。ゲームオーバーなどは関係なく、5分の間複数のゲームを自由に体験できました。

体験タイトル・選択方法

体験できたタイトルとしては、64はスーパーマリオ64スーファミスーパーマリオワールドF-ZEROファミコンアーバンチャンピオンドンキーコングメガドラゴールデンアックスソニックPCエンジンボンバーマンといった感じでしたね。これ以外にもあったかもしれませんが、ちょっと思い出せません。とりあえず、体験したかったガンスターヒーローズは無かったですorz。

各ゲームのアイコンは一定時間ごとにゲームのタイトル画面とコンソールロゴとが交互に変化する感じ。どれがどのコンソールか分かりやすいのはいいのですが、画面内がそこら中変化しているため、ちょっと落ち着かない印象でしたね。カーソルが当たったときだけアニメーションしてもいいような気もするのですが。無駄なアニメーションはうざいだけかと。

このあたりは、YouTubeにいくつか動画がアップされていたので紹介しておきます。

チャンネルの選択は、Wiiの標準操作としてWiiリモコンポインティングでも選択することができますし、クラコンの左アナログスティックでポインタカーソルを動かして操作することもできます。十字キーでできたかどうかは、ちょっと確認するのを忘れました。リモコンと左アナログスティックでのカーソル操作ではもう雲泥の差。圧倒的にWiiリモコンポインティングの方が早いし選択も楽です。ただ、クラコンで遊んでいるときにメニュー操作をしたい、ということになると、いちいちWiiリモコンに持ち帰るのは微妙なのもたしか。そう言う意味では、クラコンで操作できることも意義があるかと思いますね。

メニュー画面

各ゲームプレイ中、クラコンおよびWiiリモコンのホームボタンを押すことで、メニュー画面に移ることができます。ここでは、いくつかの項目でゲームの説明書、および中断メニューが表示されます。説明書はオリジナルのものではなく、バーチャルコンソール用に別途作成されたもので、とくに懐かしさを感じる見た目にはなっていません。古いマニュアルとかが画像で見えるとうれしかったんですけどね。ボタン割り当ての項目もありますが、これはクラコンとオリジナルコンソールとのボタン対応を説明しています。
また、中断メニューは重要な機能で、これは全てのバーチャルコンソールのゲームを一時セーブして中断することができるというもの。これを使えば、ドラクエ2のような長いパスワードを要するものでもパスワードをメモることなく遊ぶことができそうです。ただし、この中断データは次回ゲーム開始時に自動的に削除されていまいます。ですので、セーブしてうまくいかなかったらリセットといったことには使えません。下手に中断せずにリセットしてしまうと、パスワード式のゲームは悲惨なことになりそうです。あと、普通のアクションゲームでも、常に中断でプレイすればハイスコアなどがずっと残っていく訳なので、これも1つ面白い要素かもしれませんね。

コントローラ

バーチャルコンソールのゲームは、基本的にクラコンを使用してプレイすることが想定されています。スーパーファミコンなどボタンが多いものは、ゲームを選択して開始した際、「クラシックコントローラが必要です」という文字が画面に表示されます。ただ、一部ファミコンのゲームはWiiリモコンでも横持ちで遊べるようです。PCエンジンもボタン的には足りそうですが、確認するのを忘れていました。
ちなみに、バーチャルコンソール任天堂のゲームは基本的にGCのコントローラでもコントロールできるようです。ただ、ボタンの対応関係はWiiのメニューからは表示されないので別途HPなどで紹介していく予定とのことです。あと、説明のお姉さんの話では、基本的にはクラコンを推奨とのこと。十字キーを使うゲームが基本であること、GCだとボタン割り当てがちょっと強引になっている場合もあることなどを理由に挙げています。このあたり、どっちでプレイするかは人によって悩ましいところかもしれませんね。

P.S.
実況版には書いていましたが、振動機能について抜けていたので補足しておきます。クラコンには振動機能はついていません。Wiiリモコンの振動機能も64では動作しません。GCコントローラには振動機能があるわけですが、それでも振動しないようです。後ほど振動対応になるか?と質問しましたが、「今できないのであれば、おそらく将来的にもできない」との返答。マリオ64振動パック対応版だったのが皮肉でしたね。せめて振動パック非対応版を提供すればよかったのに、と思いました。

ゲームプレイ

まずはF-ZEROを選択。グラフィックは非常にクリアでしたね。当然スーファミだけにドットがくっきり見えました。逆に言えば小さい解像度の画像を無理に引き延ばしたボケボケ感は無かったですね。480pへのアプコンはちゃんと精度よく行っているように見えました。
もう一つはマリオ64をプレイ。こちらも、特に違和感は感じませんでしたね。自然にプレイすることができました。クラコンでの操作も、それなりに良好でした。

全体を通して

メニュー画面でのゲームのアニメーション以外は、おおむね普通な感じ。もうちょっとノスタルジックな要素も用意してくれてもよかったかな、という感じもします。値段がそこそこするだけに、+αがあるとよかったのですけど。もっとも、とりあえず中断機能があるのは大きなメリットでしょう。ワルキューレの冒険とかパスワードプレイに難のあるゲームや迷宮組曲のようにセーブがないのにそこそこクリアまで時間がかかるアクションゲームなども、中断機能で昔よりも快適に遊べることでしょうし。ただ、できればインチキではありますがどこでもセーブ、そして高速動作モードなども入れておいて欲しかったところですね。昔クリアできなかったゲームは、今やっても難しいでしょうし、RPGなどは今では考えられないほど移動速度などがとろいものがありますので。まあ、このあたりはもしかしたら今後ファームアップなどで機能追加できるかもしれませんがね。

プレイにはそれなりに金はかかりますが、ファミコン世代の方は皆社会人でそこそこお金もあることでしょう。昔を思い出しながら、Wiiで久しぶりにプレイしてみてはいかがでしょうか。