流行間違いなし?!「サイレントマジョリティ」
朝日新聞と同様、左寄りで知られる毎日新聞。その毎日新聞の連載記事で、現在話題になっている記事があるようです。それは以下の記事。
中国、韓国と仲良くした方がいい?しなくてもいい?−石田衣良の白黒つけます!!:MSN毎日インタラクティブ
まずは記事の結び手前まで。
◇ふー、びっくりした
うーん、今回は簡単だとぼくは思っていた。
だって、中国と韓国はおとなりの国だものね。これからもずっとつきあっていかなければならないのだ。この質問のこたえなんて考えるまでもない。けれど、最近の東アジア情勢を、みんながどんなふうに感じているのか、それが探りたくてこのテーマにしたのだ。するとあらら、不思議。寄せられたのは厳しい反韓国・反中国のメールばかりだった。なぜなのかしらん?
(中略)
ふー、びっくりした。でも、反対派の意見はほぼ一点に集中している。
中国や韓国は反日だから、仲良くする必要はないというもの。それ、ほんとなのかなあ。
ここまでは、まあアンケート結果に対する自分の意見、ということで分からなくもありません。この記事の肝は以下の結びですね。
今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、応募しなかった多 数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
中国・韓国とは仲良くしたほうがいい。
あたりまえの話だよね。メールをくれた「多数派」はあまり反日報道やネットの情報に踊らされないほうがいいのではないかな。
ちょwwwwwwアンケート結果意味ねぇwwwwwwww
いやぁ、これまで多数の詭弁を見てきたつもりですが、新聞のコラム記事で堂々とここまで見事な詭弁を語られるとは思いませんでした。流石直木賞作家だけのことはあります。ちなみに、Wikipediaの石田衣良氏の項目にはすでに今回の件が追記されていますね。仕事が早いことでw。
石田衣良 - Wikipedia
今回の論調は、「詭弁のガイドライン」に従えば、以下の項がまともにあてはまりますね。
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
まあ、実際もネタ的に、「仲良くした方がいい」と思う人はわざわざ投票してこないかもしれませんので、全く間違いであるとは言えないのかもしれません。
しかし、それにしても「サイレントマジョリティをいれて決定、自論が一番」というのは、結論ありきの我田引水もいいところで、あまりにすばらしすぎます。そもそもサイレント・マジョリティという言葉自体も、元々詭弁の道具に使われやすいもののようですしね。
サイレント・マジョリティ - Wikipedia
自分も結構主観的な論調で述べることが多いので気を付けなければいけないところではあるのすが、この「サイレントマジョリティ」ネタはかなりインパクトが大きいので、当分流行りそうな気がしますね。ゲーム機の信者論争などでも便利に使えそうですしw。ネタとして使う分にはなごんでいいかもしれません。さっそく2chでもネタが作られていますしね。
ふー、びっくりした。でも、Wii派の意見はほぼ一点に集中している。
ゲームの本質は映像じゃないから、
価格を上げてまでスペックアップする必要はないというもの。それ、ほんとなのかなあ。
今回のこたえは数字のうえでは
「Wiiに期待している」派が圧倒的だったけれど、
応募しなかった多数のサイレントマジョリティを
考慮にいれて決定させてもらいます。PS3を買った方がいい。
逆バージョンも簡単に作れそうですw。信者論争で殺伐としている中、こんなのもたまにはいいのではないでしょうか。