ドラゴンクエストソード Wii体験会プレイアブル展示に

いよいよ今週末の11/3から始まる「Nintendo World 2006 Wii体験会」。ここに来て、体験できるタイトルが少しずつ追加されてきています。1つはタイトーの電車でGO!などですね。
ニンテンドーワールド2006にタイトーが『電車でGO!』など新作を出展 / ファミ通.com
これだけでなく、Wiiにおける初期の注目タイトル、「ドラゴンクエストソード」もWii体験会でプレイできることが決定したようです。今週の週刊少年ジャンプにの冒頭に特集があったので、すでにご覧になった方も多いでしょう。2chにスキャン画像があったので、転載しておきます。
スキャン画像1 スキャン画像2 スキャン画像3

見た感じ、結構きれいな感じですね。ちょっとキャラなどがテカテカしすぎで不自然な印象もありますが。それでも、単なる剣神ドラゴンクエストとは違い、リアリティが増している感じがするのは好印象です。とはいえ、やはりまだ「戦国無双Wiiドラクエ版」っぽい雰囲気はしますけどね。全体マップも掲載されていますが、アルソード王国という1つの島のような世界で、ボリュームもある程度シンプルなモノだと想像します。開発期間もそれほど長くないでしょうしね。

ちなみに、この記事では堀井雄二氏のコメントも掲載されています。

堀井
「この『DQS』では、寝転がってリモコンを振っても遊べるような
気軽さと、中ボスでは思わず立ち上がって身構えてしまうような
緊張感のメリハリを大切にしているんです。人のプレイを見てても、
思わず自分でやりたくなっちゃうと思いますよ(笑)」

寝転がってもプレイできるということは、それほど複雑な動作にはなっていないようですね。たしかに、ドラクエに複雑な操作、というのはミスマッチな印象もありますし、そのあたりは堀井氏がうまく取捨選択していることを期待しましょう。

開発体制・スタッフについて

この記事に合わせて、公式のページも作られています。
ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔
こっちでは、まだ画面写真などは公開されていませんね。ただ、開発スタッフなどが色々記されています。

シナリオ・ゲームデザイン 堀井雄二
キャラクターデザイン 鳥山明
音楽 すぎやまこういち/松前真奈美
企画 ジニアス・ソノリティ株式会社
開発 株式会社エイティング
制作・販売 株式会社スクウェア・エニックス

堀井雄二鳥山明すぎやまこういち氏については、もはや語ることは何もないほど有名な方ですので置いておくとして、残りのスタッフについていくつか調べて見た内容を紹介します。

ロックマンなどカプコンの名曲を生んだ松前

まずは松前真奈美氏。彼女は旧姓後藤といい、「ちゃんちゃんこりん(CHANCHACOLIN)」という名前で活動をされていたようです。作品リストなどは下記のページに詳しく書かれています。
GMCL ver.2 - ma
松前真奈美 - Wikipedia
これを見ると、カプコン時代にロックマン1、2に参加しているのが非常に興味深いですね。特にロックマン2は名曲揃いで、未だにファンの間で語り継がれています。彼女の作曲家は分かりませんが、ワイリーステージ1などは自分の中で5本指に入る名曲ですね。このあたりは以前に以下のエントリーで語っているのでよかったらご覧ください。
わぱのつれづれ日記 - 文化となったファミコン音楽
今回はドラゴンクエストということで、オーケストラ調の曲が多くなるとは思いますが、どんな曲を作ってくれるか期待したいところです。

チュンソフトの山部学氏率いるジニアス・ソノリティ

企画を担当しているのはジニアス・ソノリティWikipediaを見ると、ポケモンコロシアムなどのポケモン関連ゲームを作ってきた会社のようですね。Wiiで出るポケモンバトルレボリューションもここが企画しているようです。
ジニアス・ソノリティ - Wikipedia

ただ、この会社を創設し、社長も務める山名学氏は非常にドラゴンクエストと関連の深い方のようで、ドラゴンクエストIVではいろんな意味で有名なAIシステムを構築された方でもあるようです。
山名学 - Wikipedia

このように、任天堂にもドラゴンクエストにも縁のある会社ですので、スタッフとして名を連ねるのは自然な感じがしますね。任天堂スクエニのどちらが声をかけたのか、それともジニアスが企画をもちかけたのか、このあたりはインタビュー記事などで語られることを期待したいと思います。

ちなみに、ジニアス・ソノリティの公式サイトでも今回の件がポケモンバトレボと並ぶように紹介されていますね。
Genius Sonority Inc. - ジニアス・ソノリティ株式会社
『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』発売決定 - Genius Sonority Inc. - ジニアス・ソノリティ株式会社
このプレスリリースを見ると気になるコメントも書かれていますね。

この商品では、プレイヤーはWiiリモコンを剣や盾として使い、実際に身体を動かしてモンスターたちと戦うことができます。

盾の動作も入っているようですね。これはヌンチャクを使うのか、この文章の通りリモコンで盾も代用するのか。興味がわくところですね。詳しくはWii体験会で、というところでしょうか。

アクション中心に開発してきたエイティング

最後はエイティング。こちらは、Wikipediaで調べると、ゲームキューブNARUTOブラッディロアシリーズを作った会社のようです。DSの合いシールド21もここなんですね。
エイティング - Wikipedia
ちなみに、ブラッディロアというと3で見つかったデバッグモードを使ってやりたい放題な改造キャラが作られていたのが印象に残っていますねw。


こちらも公式サイトでプレスリリースが出ています。
株式会社エイティング
株式会社スクウェア・エニックス様のホームページに当社が掲載されました。[PDF]

タイトルが「スクエニHPに掲載されました!」というのが何かほほえましいですねw。そこがポイントなんだ、とw。まあ、たしかにでかいタイトルですし、相手は天下のスクエニですからね、気持ちは分からなくもないですが。

とにかく、NARUTOなどでは定評のある会社だけに、DQSでもうまいことまとめ上げてくれることを期待します。

詳細はWii体験会にて

上記、スタッフ陣について見てきましたが、なかなか期待できそうな感じです。ボリューム的なものはあまり期待できないかも知れませんが、ドラゴンクエスト堀井雄二のセンスがすべてというところもありますし、そのあたりで上手な昇華がなされていると化ける可能性もありますね。DQMJが年末にDSで控えている中でのWiiDQは、任天堂としても大いに期待したいところでしょう。その出来がいかほどのものか、Wii体験会では是非試してみたいものです。