妥当な範囲の発表内容 〜WiiPreview~

E3以降、PS3の高価格とDSの成功もあって期待を一身に集めていたWii。先週から日刊のインタビューも公開され、嫌が追うにも発表会での正式発表に対する期待が高まっていました。発表会前は、昨日の日記で自分がしたように皆が価格や発売日、パッケージの予想を書き込むなど、2chなどは非常に盛り上がっていました。

そうした状況で迎えたWiiの発表会であるWiiPreviw。ここで、実際のWiiの価格、発売日、パッケージが発表されました。

Wii本体】  
発売日 12月2日
価格 25000円(税込み)
同梱 Wiiリモコン ストラップ付き×1
  ヌンチャクコントローラ ×1
  Wii専用ACアダプタ ×1
  Wii専用AVケーブル ×1
  Wii本体専用スタンド ×1
  Wii本体専用補助プレート ×1
  Wii専用センサーバー ×1
  センサーバースタンド ×1
  単三乾電池 ×2
【周辺機器】  
Wiiリモコン単体 3800円
ヌンチャク 1800円
クラシックコントローラ 1800円

任天堂公式ニュースリリース

とりあえず、Wii関連の情報は盛りだくさんですので、その他の要素は別エントリーで触れることにして、とりあえず上記の本体発売に関する発表内容について、自分なりに少し分析してみようと思います。

○サプライズのない妥当な価格設定

昨日、自分は23000円、Wiiリモコンとヌンチャクは1つずつ同梱、11/3発売と予想しましたが、同梱物以外は予想がはずれた形ですね。もっとも価格については、まああり得るかな、と予想はしていた範囲内でしたが。
基本的に、DSLiteといいゲームボーイミクロと言い、任天堂は過度にゲーム機本体を安売りすることはありません。また、Wiiリモコンが多数のセンサを内蔵してコストが高いことを考えても、価格はそれほど安くならないと思っていたので、事前にアナウンスしていた上限値として設定されても、まあ不思議ではなかったわけです。もちろん、本心ではもっと安くなって欲しいとは思っていましたけど。あと、25000円以下と言っておいて25000円では、やはり聞いた印象はあんまりよくないですよね。
Wiiリモコンの価格は4000円程度と予想していたので、まあ大体当たっていた感じ。ただ、ヌンチャク1800円が高いですね。できればリモコンとセットで5000円未満にしてほしかった。Xbox360のワイヤレスコントローラだって4725円ですから、その程度の価格に抑えて欲しかったところです。まあ、ヌンチャクにもモーションセンサーがついているので、この辺がコスト上昇要因だったんでしょうけど。クラコンについては、1800円なら妥当な価格でしょう。ワイヤードコントローラは大体この程度の価格ですし。それに、Wiiポイント5000とセットで5000円で販売するパッケージもあるようですし、クラコンについてはOKな感じですね。

○意外だった発売日

驚いたのは、発売日。まさか12月まで伸びるとは思いませんでしたね。12/2と、ちょうど2年前のニンテンドーDSの発売日と一緒です。たしかに、日本のクリスマス商戦には間に合いますし、そう言う意味では問題ないのですが、個人的な願望としては、今回はせっかくPS3が発売延期して先に出すチャンスがあっただけに、できる限りPS3より先に出して欲しかったところです。64、GCとPSよりも遅れて販売したことが敗因だと言われていたので、たかだか3週間ぐらいの差だったら、なんとか先に出して欲しかったな、と思います。何より、あと2ヶ月半も待たなければならないことが一番つらいのでw。

ちなみに、アメリカの発売日は11/19と報じられています。アメリカのPS3発売日11/17。本当にわずか2日遅れ。向こうは先に発売日を発表しているのだから、1日でも早く発売した方がファンとしては気分がいいのですけどね。ただ、WBSのインタビューで岩田社長が「ソニーの動きは意識していない」と答えていたように、こうした発売日設定を見ても、今回のWiiについてはソニーを眼中に入れていない、と言うことなのかもしれませんね。


あと、発売日の設定については、すでにアナウンスされているWii体験会の影響もあるのかもしれません。

Wiiの体験会は11月3日名古屋から全国3会場で - Nintendo iNSIDE

発売前に、こうしたイベントを通じてWiiをPRすることが重要だということでしょう。もっとも、北海道や九州がないとか、東京の開催がWii発売の1週間前とか、ちょっと不十分な印象もあるのですが…。PS3東京ゲームショーでいろいろプレイアブルを楽しめるだけに、もっと早めから対策を打って欲しいところなんですけどねぇ。と言うか、11/3の名古屋の体験会に参加したくなってしまいますね。


ともかく、PS3Xbox360を意識することなく、我が道を行く価格設定と発売日設定を行った任天堂PS3の価格発表が早すぎたために、「無駄に引っ張った」「期待はずれ」という声もいろいろ聞かれていますが、まあ仕方のないと言ったところでしょうか。先に挙げたように、「ソニーやMSは眼中にない」という感じがします。過剰に盛り上がっていたムードがいったん沈静化させられた感じはしますが、他の要素やムービーなどを見ると再びわくわくし始める要素があるのも確かです。プレゼンの中身でも「DSの成功はWiiの成功を保証するものでない」と自ら語っていますし、これからまた1から顧客の支持を集めていく必要があるWii。これからのPR活動に期待しています。