ゲーム開発者獲得に躍起な各陣営

E3以降、次世代据置ゲーム戦争についての報道が過熱していましたが、その一方で、DS市場、任天堂以外のゲームソフト会社の爆死続きが深刻になっています。
そんな中、ネットでゲーム配信を目指すSCEとMSが各々、ゲーム開発者の公募を予定しているという報道が出ました。
asahi.com:ゲーム業界、新ソフトをネットで公募 販売もオンライン - ビジネス
つーか、今更募集かよという感じもしますね。Xbox360の場合はすでにXboxLiveという実績もありますし、この記事でもアメリカでは開発キットを無料で配って支持を広げているような記事も書かれているのでまだいいでしょう。SCEPS3でのネット構想の場合、ただでさえXbox360の真似みたいな印象だったのに、人すら集まっていなかったのか、という印象。E3直前でモーションセンサーが付いたコントローラといい、発売目前にしてあれもこれもとライバルを意識して機能を盛り込みすぎ、開発が追いついていない印象もあります。もっとも、「3DはPSが起源」で有名なSCEAのPhil Harrison氏によれば、開発は至って順調らしいですが。
[PS3] 「PS3ゲームの開発は順調」 Phil Harrison氏 - ゲーマーホリック
ちなみに、この朝日の記事では、任天堂がゲーム開発者を発掘に乗り出す見込み、と非常に軽い扱いですね。これは後手に回っているというよりは、むしろ任天堂は元からセカンドパーティ支援などを積極的に行っており、いまさら新たに乗り出す、というニュアンスがあまりないから、ということなんだと思いますが。応援団やお料理ナビなどは、外注して作ってもらったソフトですしね。任天堂本体で作っているゲーム自体も多いですが、それよりもそうしたセカンドパーティに任天堂チェックを付け加えて出すパターンも増えています。自らのプラットホームもDSといいWiiといい開発に多大な人力がかかる環境でないのも、功を奏しているのでしょうね。

自らゲーム開発難の道を選んだSCEとMS。しかし、センスのある開発者にかかれば、そうした環境でも少人数で優れたソフトが作れたりもするものです。そうした優秀な開発者をいかに発掘するか、もしくは育て上げていくか。ソフトがなければゲーム機などただの箱。プラットホームメーカーは頑張ってソフトが出るよう尽力していただきたいものです。