任天堂株主総会 Wii体験レポート by P〜さん

昨日の記事で任天堂株主総会におけるWii体験会の感想をいくつかあげましたが、その後もいくつか詳細なレポートが出ているようです。そのなかで先日の記事のコメント欄に、実際に株主総会で体験した内容をP〜さんが投稿されています。なかなか貴重な内容ですので、以下にそのコメントを転載させて頂きます。

Wiiのコントローラーを触ってまず感じたのは、想像していたよりも思うように操作できないということでした。やはりある程度の慣れと発売までに多少の調整が必要だと思いまた。E3後にどなたかが「ゲーム初心者でも簡単にプレーできるコントローラーというより、ゲーム初心者もゲーム熟練者も同じレベルからはじめられるコントローラー」と評されていましたが、自分も同じような印象を受けました。

まず、Wii sportsのテニスについて。2人づつの対戦で、それぞれサービスができるように2ゲームをプレイするという形でした。はじめのうちは空振り、もしくは当たってもアウトになることが多かったのですが、2ゲーム目には多少コツをつかめるようになって、ラリーらしきものができるようになりました。説明員の方も、もう少しやれば慣れてくるし、そうなればもっとおもしろくなると言ってましたが、1セットくらいやれば普通にラリーを続けられるようになりそうという感覚はありました。

次にダックハントのようなガンシューティングゲームですが、ガンコンのように腕を伸ばして目線の延長線上にコントローラを持ってプレイしようとすると、照準がぶれてしまってうまくできませんでした。説明員の方によると、肘を曲げて腰あたりの位置に構えて手首の動きだけで(肘を固定して)やったほうがやりやすいとのことで、実際そちらの方がうまくできました。これはプレイしている位置がモニタとかなり近い位置だったということが、影響していたのかもしれません。自分はガンバレットなどの同様のゲームではほとんど外す事なくプレイできるのですが、同じようにうまくプレイする事は出来ませんでした。

最後にメイドインワリオ。これはコントローラーの慣れとかに関係なく誰もが楽しめると思います。むしろあまり慣れてない方が、大人数でワイワイやるには面白いかなと感じました。一つ気になったのは「剣の構えで切れ」という指令のとき、左下から右上にコントローラーを振ったのですが、画面では左上から右下に切れていたという事。他の人のプレイを見てもコントローラーを動かした方向と画面での切り口の方向があってない事が多かったです。

DS の展示では発売前のタイトルは「お料理ナビ」だけでした。あまり興味はないタイトルだったのですが、触ってみると非常に良く出来ていて、欲しくなってしまいました。メニュー画面に「店頭ダウンロード」なる項目を発見。どうやらレシピを追加するためのものらしいのですが、説明員の方は「まだどこにも発表されてないことなので、ごにょごにょ・・・」と詳しい事は教えてくれませんでした。

Wiiのコントローラーについてちょっと気になった事を中心に書かせていただきましたが、最も強く感じた事はどれもやっていて楽しかったという事です。皆さんミスをしても失敗しても笑顔でプレイしていたということ、かなり年配の方も「こういうの初めてなの」とおっしゃりながら楽しそうにプレイしていたということ、そのような年配の方が、ゲームをかなりやっていそうな若い人と対戦してもそれなりの勝負になっていたということが印象的でした。

Wiiコントローラについては、やはり最初はかなりとまどうようですね。「誰もが同じスタート地点」という表現が、実感として感じられるというのもすごいです。Wiiテニスでも空振りなどが多かった模様。たしかに、任天堂のカンファレンスですら、4人でテニスをしているとき、よく分からないミスとか出ていましたしね。動きが全自動なだけに、タイミングとかは逆にシビアにつくってあるのかもしれません。でも、ラリーが続くとそれだけで楽しそうですね。実際のテニスでも、レジャーとかで楽しむ分には、勝負よりもラリーが続く方が楽しかったりしますし。

シューティングでは、ポインティングについての興味深いコメントも。どうやら、腕を伸ばして腕全体でポイントする形だと、なかなか安定しないようです。肘を曲げて手首で操作する方がいいみたいですね。このあたりは、レーザーポインタなどとの使い方と似ている感じですので、レーザーポインタを使い慣れている人だと、慣れるのが早いかも知れません。DSのタッチペンも、PDAを使い慣れていた自分はすぐ慣れましたしね。

メイドインワリオでは、一部実際の動きと画面の動きが連動していないところもある様子。まあ、このあたりは作り込みしだいでしょう。動き自体は認識できているようですし。Red-SteelもE3で動きと完全連動していないのが不評だったので、現在のバージョンでは動きと同期するよう調整したそうですし。人間の動きは、3次元座標+時間軸の4次元となります。この一連のデータ列を入力として、どの動作をしているか認識しなければいけないのですから、より直感的な入力とするためには、それ相応の認識処理が必要となります。このあたりは、ノウハウと学術的知識が必要になりますので、3DCGがどんどん洗練していったように、今後向上の余地の大きいところだと思われます。

しかし、全般としてはWiiリモコンでの操作は楽しいとのこと。Wiiは、最初に以下に多くの人に買ってもらうかに勝負がかかっているので、直感的に「面白い」「ほしい」と思わせることが非常に重要ですので、こうした体験会は成功でしょうね。その他、お料理ナビにダウンロード機能がつく、というのも初耳な情報ですね。貴重な体験談、どうもありがとうございました>P〜さん