プロレスラー小橋建太 腎腫瘍摘出手術のため欠場へ

スポーツナビ|格闘技|小橋が腎腫瘍摘出手術のため欠場へ 右の腎臓に4〜5センチの腫瘍
このニュースはショックでしたね…。自分は、かなりの格闘技ファンですが、その始まりは全日本プロレス小橋建太三沢光晴川田利明田上明のいわゆる四天王プロレスに熱中した世代です。当時はスタン・ハンセンのラリアットなどもすさまじい破壊力ありましたし、ウィリアムズの殺人バックドロップなど、えぐいプロレスが30分以上にかけて繰り広げられるという、きわめて熱い世界でした。しかし、ジャイアント馬場社長が亡くなり、三沢達が離脱。全日は武藤と小島がメインとなってほとんど新日本化してしまいました。地味だった川田もいまじゃハッスルの主要メンバーになっちゃいましたしね。ノアが、基本的には全日の王道プロレスを継いでいると感じます。(丸藤とかちゃらちゃらしたり煽りあったりする奴らは勘弁してほしいですが。)

そんなノアにあって、圧倒的な存在感を示しているのが小橋建太。彼は、自分も全日本プロレスのころから大ファンでした。当時は四天王の中でも一番弱い存在でしたが、それでも、常にガッツをみせ、もうふらふらになりながらもロープをつかんで必死に立ち上がってくる姿には、感動を覚えました。三沢は泥仕合になっても結構クールにリングアウトで逃げたりするのがあまり好きでないし、川田は好きですけどかなりえぐかったですからね。田上は地味だしw。そんな小橋も、ラリアットを覚えてからは状況が一変。それまではムーンサルトプレスがフィニッシュ技だったので、あまりに隙が大きくて誤爆して逆転食らうことが多かったですが、ラリアットではだいぶ隙が減りました。それでも、しばらくはむやみにラリアットで助走するため逆転食らうことも多かったですが、今度は助走なしのショートレンジラリアットをフィニッシュ技までブラッシュアップ。これにより、格段に隙が減り、逆転負けが少なくなりました。そして、ハーフネルソンスープレックスをフィニッシュに近い大技として洗練させたことで、相手の体力を大幅に奪う手段を手に入れて盤石となりました。あとは、熱くなりすぎて技が単調になる癖が出なければ、そう簡単に負けるようなことはない存在となりました。彼の、重さのあり、相手の技を受け、意地を張り合い、圧倒的なパワーで最後はねじ伏せる様はまさに王道。他の格闘技では味わえない闘いを見せてくれるカリスマだと思います。

そんな小橋建太が、なんと腎臓に腫瘍発覚。健康診断で発覚したと言うことなので、まだ体調不良とかにはつながっていないようですが、4〜5センチというと結構な大きさ。転移とかしていると、真面目に命に関わる大病です。プロレスラーの病気というと、先に挙げたジャイアント馬場以外にも、ジャンボ鶴田の死は全日ファンとしてはかなり痛ましいことでしたし、冬木弘道もあまり好きなレスラーではありませんでしたが、大腸ガンを煩い亡くなりました。誰よりも強靱な肉体を持ち、毎日のように試合を続けている彼らが、病気で倒れてしまう、というのは本当に痛ましいことですね…。しかし、西村修の例のように、腫瘍により休業しても健康になって戻ってきて頑張っている例もあります。小橋建太には、是非ともしっかりと体を治して頂きたいものですね。