PS3は実は「別世代機」では?

E3での「リィィィジレィサァァァ」でも有名な、SCE平井一夫氏(参考:1分で分かるE3ソニーカンファレンス)。その平井氏に対してE3での行われたインタビューが、ゲーマーホリックさんのところで翻訳されています。
「プレイステーション3で次世代は始まる」 平井一夫氏インタビュー - ゲーマーホリック

読んでいて、なんか異世界に迷い込んだような感じがしますね。頭の中に何も響いてくるものがありません。価格は適正、5年は持つからBD載せた、最初の供給体制は万全、などなど…、どれもソニーが何度か繰り返している言葉なんですが、このうちのどの程度消費者に伝わっているのでしょうかね?
特に、「PS3は5年、10年という長い目で考えてほしい」とか言っていますけど、それだったらいっそのこと5年保証ぐらいつけてほしいですね。将来性を見越して消費者に高い金額を払ってもらうのだから、その間の故障ぐらい保証してあげてもいいんじゃないですか?…まあ、型番商法をすでに陣営の人間が公然と繰り返している時点で、初期出荷分のPS3においてこの「5年、10年」という言葉がいかに薄っぺらいものか物語っているようなものですが。


しかし、このインタビューで平井氏は、「PS3が発売するまで次世代は始まらない」とか言っていますが、本当にそうでしょうかね?正直、自分はPS3は次世代という印象を受けません。最近のこうしたソニーの発言を見ていると、むしろソニーこそ次世代ゲーム機戦争から一足早く足を洗った印象を受けてしまいます。ゲーム以外のものをリッチにして価格を高くし、据置ゲームのメリットだった同一性を無視したPC的複数モデル、と、明らかに今までのゲーム機の枠からはずれた展開を見せていますし。
任天堂Wiiが斬新なインタフェースを中心にゲームの革新を目指す「新世代機」であるのなら、PS3はもう、ゲーム機という道をはずれてしまった、いわば「別世代機」なんじゃないでしょうか?従来の意味での次世代ゲーム機は、実はXbox360だけなのかもしれませんね。