コーエー、ゲームのレンタル事業開始|忍之閻魔帳

コーエーがゲームレンタル事業に乗り出すようです。しかし、まあその値段設定が強気というかなんというか。4泊5日で2800円、1ヶ月で5000円とか。あほですか?誰がかりるねんこんな値段で。利権者が打ち出すレンタルサービス、配信サービスなんて、ろくなもんがありませんね。AppleiTunesが異常だったってことでしょうか。
まあ、とはいえ、あんまりレンタルをやすくしてしまうと、HDDユニットにたやすくコピーできてしまうPS2では、借りてコピーして返す、ということがたやすくされてしまっておいしくないのでしょうけど。でも、それを言ったら現状でも新品買ってコピーして売る、ということはできるわけで。そうしたアングラな行為ですらこのレンタル制度はメリットを見いだせません。忍さんの言う、「返す暇があれば売る暇もある」という言葉がすべてだと思いますね。
メーカーとしては新品発売が早々落ち込むのを中古のせいにして、中古をなんとかなくしたいと考えているようですが、それは考えが甘すぎです。単にマンネリ傾向が続いていて、固定ファンしか買わないから初動しかゲームが売れないのですから。中古の率は30%と言っていますが、中古がなくなったからと言ってその30%がそのまま新品やレンタルに流れてくるとでもお思いでしょうか?
正直、これからはレンタル制度そのものがなくなっていく流れにあると思います。音楽はすでにiTunesでオンライン配信がだいぶ定着してきました。映像についても、まだキラーとなるアプリはありませんが、いろいろ模索されているところです。以下のSo-netのサービスなどは、決済をEdyでできるため、クレジットカードなどを使わなくても気軽にオンライン決済できてよさそうですよね。720pのHD映像もH.264で配信されるわけですし。Xbox360もHD映像の配信を行いますが、光通信が普及してきた中、HD動画の配信もだいぶ現実的になってきたようにも思います。
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ゲームについても、やはりオンライン配信ができてはじめて中古制度に一矢報いることができるんじゃないでしょうか。ゲームショップに行かずとも家で気軽にゲームを選んで遊べる、というメリットがあって初めて安価な中古販売を超えられるのだと思います。PSPが今回のバージョンアップで体験版のネット配布が始まりましたが、こうした流れがもっと進んでくるといいですね。特に、PSPUMDのロードの遅さなどがネックになっていただけに、かなり有望な解でしょうし。
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(もっとも、中古で生きている中小ゲームショップには頭の痛い話でしょうが。任天堂も、ニンテンドーWi-Fiステーションでの体験版配布は店頭での客寄せ効果を大いにねらっていそうですしね。消費者と供給者、この両者においしい話はなかなか難しそうです。)