マリア様がみてる くもりガラスの向こう側
マリア様がみてる 23 くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/03/31
- メディア: 文庫
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話としては、とにかく正月に小笠原祥子邸で行われた新年会。これにつきましたね。特にこれといった目新しい展開は無かったです。祐巳が瞳子に振られたことを即座に山百合会の面々にばらしており、それに対して乃利子や由乃のリアクション、祥子の思いやり、といった部分はありましたが、基本的には新年会を通じた各種スールの交流模様。でも、これはこれでマリみてらしい感じもしますね。
あとは、冒頭の祐麒と祐巳の初詣も、このカップリング好きにはうれしいネタでしょう。他にも人気のバラエティユニットで「白マンモズ」という名前も笑えた。なんちゅうネームセンスなんだか。
肝心の瞳子と祐巳のやりとりはとくに進展がありませんでしたねぇ。相変わらず、祐巳の中ではいつの間には瞳子が好きになっていた、という感じで、どういった流れで、なぜ瞳子がそんなに好きになったのかよく分かりません。まだこの状態では、何か困っている瞳子を放っておけない、救ってあげたいという同情に近い気持ちしか感じ取れません。しかし、もしかしたらこれが正しいのかも知れませんね。そんな動機で好きになって妹にしようとしたから、瞳子に蹴られたと。でも、そうなるとなんか祐巳があんまり魅力的なキャラに感じないんですよね。これは自分が瞳子をひいき目にみているからなのかも知れないが(ぉ。
まあ、とりあえず、次巻で解決するかどうかも分からないスローペース。でも、その分山百合会の面々のいろいろなネタが語られるので、これはこれでまったりしていていい気もします。スール問題解決すると、マリみてはいよいよ終了でしょうしね。ファンとしても、まったりと楽しんでいきたいと思います。
P.S.
あとがきで、ルビーの指環が頭の中でぐるぐる回っていた、というのは爆笑。