ITmedia +D Games:プレイステーション 3の発売時期や今後の戦略をアメリカでも正式に発表

いよいよ始まったGDC2006。PS3、レボリューションの発売が年内ということもあり、非常に注目されているカンファレンスです。まずは先陣を切ってPS3の講演がありました。
ただ、どうやらその内容は先日の久多良木社長が行った講演の内容の英語版、といったニュアンスだったようで、特に新しい話題は無かったようです。映像についてもあくまで技術デモレベル。いったいどういったゲームが出てくるのか、ファーストであるSCEは特に示すことができなかったようです。もっとも、SDKなどがまともにできてないと言われますから、しょうがないんでしょうけどね。これでは、ローンチは本当に限られた大手サードぐらいしか用意できないように思えます。
多少詳しい内容として紹介されたのは、PS3のネットワークサービス、「PlayStation Network Platform(PNP)」。ネット対戦機能、ゲーム配信機能など、XboxLiveの内容をブラッシュアップしたような内容となっているようです。まあよく言えば改善、悪く言えばまねですね。もっとも、ネット対戦についてはこれからはあって当然のサービスでしょう。ネット配信、販売は決算方法がなかなか難しいのが実情。子供が買うにはクレジットは使えませんし、WebMoneyなどはありますけど多少煩雑ですからね。ちなみに、このPNPの課金については、以下のような報道が。
Yahoo!ニュース - 共同通信 - ネットでゲームを提供 ソニーの次世代プレステ
えー、これによると、

利用者は契約料を支払えば、好きなだけ無料でゲームソフトをダウンロードできる。

ということだそうです。これって、無料って言うの?矛盾してない?要するに定額制ゲーム配信ってことじゃ。これでは、課金の煩わしさの問題は残りますし、レストランのバイキング同様、定額ではフルスペックのゲームが多数配信、ということにはならないでしょう。というか、そのコンテンツはどこが用意するのでしょう?サードが作ったとしてその契約料はどうやって分配するの?ビジネスモデルのところから不明なところが多すぎますね。
PS陣営としては、夏頃まではとにかくはったり、青写真で押し通すしかないのかも知れませんね。そして、レボやXbox360でよさげなところはパクリまくると。そして最後は物量とブランドイメージで押し切ると。なんか、昔の松下のような商法です。ソニーのことを、「いやー、うちは東にいい研究所がありますんでw」と言っていた頃の。Cellや4次元などでは独創性を発揮していますがいまいち消費者の視点とはずれている印象もありますし、本当にこれで大丈夫かしら、と心配になりますね。このままずれた状態のまま次世代機戦争で勝利されると、まじめにゲーム業界崩壊して終了となりかねません。もうちょっと、消費者の心に訴える方向で機能実現をしていってほしいものです。