WBC決勝 日本VSキューバ

今日は朝からテレビへばりつきでWBCの決勝戦を見ています。
初回、いきなりチャンス。制球の定まらない先発に対して、多村のデッドボール、小笠原の押し出し四球でまず2点。さらに、今大会いまいちであった今江が、値千金の2点タイムリーを打ちました。キューバは1回だけで3人も選手を投入。
1回裏、立ち上がりの松坂、いきなり先頭バッターにHR!さすがキューバという、強大な力を見せつけられた感じです。しかし、そのあとは荒れ気味ながらもなんとかこの1点にしのいでいきます。
試合はお互いチャンスを作りながらも点は入らず。試合が動いたのは5回表。チームリーダー、イチローの2塁打を足がかりに松中のヒットが続き、無死1,2塁。松中のあたりも、イチローが途中で止まっていなければ入れるぐらいのあたりでした。そして多村のサードへの強烈なあたり。一瞬ノーバウンドでとられたかと思いましたが、ワンバウンドだった&多少握りなおしてタイムリー。さらに小笠原の犠牲フライで貴重な2点を追加しました。
しかし、試合の流れが大きく変わったのは6回裏。前の回を完璧に押さえた渡辺俊介が続投。最初の打者は小笠原のファインプレーがあったのですが、次のバッターで、これまで好手を見せてきた川崎がまさかのエラー。ここから、川崎の混乱、日本選手のパニックが始まります。この回、連打をたたき込まれ一気に二失点。一気に同点、逆転まであるかという展開で、なんとかゲッツーでしのぎます。
その次の回も守乱は続きます。まず、またもや川崎がエラー。次のバッターがショートゴロ。これも川崎ははじいてしまいますが、なんとかゲッツーを成立。しかし、このあと、何でもないファーストゴロを渡辺が受け損ねてエラー。キャッチする前に1塁を見てしまっていました。すごくいやな流れでしたが、なんとかライトフライでしのぎました。
しかし、まだまだ苦難は続く。8回。渡辺が先頭バッターに微妙なあたりで内野安打。1塁のボブ・デービットソンの微妙な判定でした。そしてその後、ピッチャーが藤田に変わったのですが、一死後2ラン。いよいよ1点差、流れはキューバ。完全に逆転負けを覚悟した瞬間でした。しかし、その後出てきた大塚が冷静に対処。なんとか8回を乗り切りました。
そして、再び流れの変わった9回表。ここで日本が強さを見せます。まず、先頭の金城で、キューバがまさかのエラー。魔物が日本からキューバに移った瞬間でした。続く川崎はまだ堅さが抜けないのかバント失敗。しかし、次の西岡が見事なプッシュバント。たしか日本シリーズアジアシリーズでも絶妙なタイミングで決めた記憶があります。大物です。そして、ここで千両役者イチロー。ここできっちりとライト前ヒット。ここで、失態続きだった川崎が奇跡のスライディングをします。ホームを完全にキャッチャーにふさがれた状態で、スライディングもできない状態。ここで川崎、なんと右手だけキャッチャーの足下に差し出すような、危険な体制で指先だけベースタッチ(微妙ですが)。これで、非常に貴重な1点が張ったのでした。この後は準決勝で決勝2ランをうった福留が代打で再び2点タイムリー。試合をほぼ決めました。最後は小笠原が再び犠牲フライ。浅いあたりでしたが、松中が何とかホームインしてくれました。
そしていよいよ最終回。点差はありますが、気は抜けません。先頭バッターにいきなりツーベース。しかし、一つ一つアウトを積み重ねます。そして最後は、大塚がワンツーからVスライダーで三振で試合終了。最高のシチュエーションで、日本の、初代WBCチャンピオンが決定したのでした。おめでとう、日本!