デル、HDCP対応の24/20型高解像度ワイド液晶

高解像度液晶ディスプレイで価格破壊を続けてきたデル。昨年2405fpwをだし、デジタルチューナーと組み合わせて安価なフルHDTVを実現可能と、非常に反響を呼びました。自分は2001FPを購入して間もなかったので見送りましたが、非常に魅力的な製品だったのは間違いありません。
ただ、発売後、いろいろな問題も出てきました。一つは、コンポーネント入力のアスペクト比の問題。フル解像度のD4入力では問題ないのですが、D1、D2の入力のアスペクトがまともに表示されない、と言う問題があったのです。もともと、D1,D2の解像度は720x480(NTSC)と、実際の表示アスペクト比(4:3)とあっていない状態であり、オーバースキャン領域もあってそれらを考慮して4:3になるようスケーリングしなければいけないわけです。通常のテレビではこれらを考慮して表示するのですが、2405FPWではうまくいっておらず、結果としてD1,D2は別の機器を経由して使うなどの対処が必要で、いまいち使い勝手の悪いものでした。また、HDCPというデジタル経路での暗号化に対応しておらず、地デジのHDMIによるデジタル出力をDVIに変換して入力し、デジタル表示すると言うこともできませんでした。次世代DVDでは長い目で見るとHDMIでないと表示できないとも言われていますし、できればHDCP対応していることが強く望まれていました。
これに対して、今回2407WFPが発表されました。これは、2405FPWと同様WUXGAコンポーネントS端子、コンポジット端子がありながら、D-SubとDVI付き。なおかつ、このDVIはHDCPに対応しているようで、これでHDMIからのデジタル入力が実現できそうです。メモリカードリーダはついてませんが、元々これは蛇足気味でしたしね。中間色応答速度が12ms→6msとスペックはアップしてますね。
まだ、販売され始めたばかりで、レビューはありません。コンポーネントアスペクト比問題、そのほか白飛びやIP変換不調など、細かい2405FPWであった問題点がどの程度改善されているかは未知数です。ただ、さすがにそれなりに対応してくるのではないかと期待されます。
この2407WFP、定価は2405FPWと全く同じ157,500円なのですが、デルのこれらの製品の定価はあってないがごとし。2405FPWも、クーポン券などを使うことで、すでに最近79,875円で販売されていたようです。そして、なんと、この新製品も期間限定で同じく79,875円で買えるというのだから驚きです。
Dell - Web広告限定ページ
3/22までの限定クーポン。新製品がいきなり半額、というのも、何のための定価だよ、って感じですけどね。さすがに、キャンペーン後は10万弱ぐらいになるんでしょうけど。デルはこういう無茶な安売り、値上げをしょっちゅうやるので、消費者はフリマわっされぱなしですね。


以前の自分だったら迷わず飛びついたところでしょうが、現在自分はすでにハイビジョンテレビを購入済み。PCも液晶+ブラウン管でDualUXGAを実現しており、特にこまってません。買い換えるとしたらブラウン管の置き換えですけど、正直PCで動画を見るときは2001FPよりもブラウン管の方が圧倒的にきれいなんですよね。画質を求めるのなら(高級)ブラウン管が最強なんで。


もし、ちょうどPC液晶をXGAあたりから買い換えようと思っている人には文句なしにおすすめでしょう。PCでは縦方向の解像度が大きいこと=WebやOfficeアプリの操作性向上なので。縦方向1200は世界が変わります。現状UXGAの人は、デジタル放送を見たいかどうかでしょうね。最近の安めの地デジレコーダと併せて買えば、安価にフルHDTVというのも魅力でしょう。ただ、リモコンで液晶をつけられなかったり、PC作業中はPiPなどで対応する必要があったり、スピーカを別途用意する必要があったりと、一体型TVと比べていろいろ煩雑になる感はいなめません。安さ第一なら、安い10万円32型液晶+地デジレコーダというのもありでしょう。いろいろと各自の状況を分析し、購入を検討してみてはいかがでしょうか。