FINAL FANTASY®XIIとのコラボレーション商品化 サントリー

FFXIIの発売も1週間とせまり、タイアップで出てきたFFXIIポーション。そのまずさからいろいろなところでネタとして扱われています。自分も遅ればせながら購入してトライしてみました。

まずいまずいといわれていたので、おっかなびっくり飲んでみたのですが、意外といけます。というか、普通においしいです。もともと、自分は栄養ドリンクの味が好きで、デカビタCとか、500mlのペットボトル入りのビタミンドリンクも好き好んで飲むタイプなので、今回のこの栄養ドリンクを薄くしたような味は全然OKでした。もっとネタめいたものを期待したんですけどねw。


さて、そのFFXIIですが、どうなんでしょうね。正直、どうもぱっとしない、地味な印象で。wktk感がないんですよね。自分のFF歴は、2→1→3→4→9→10→10-2
という感じです。最初にコロコロの特集を見てほしくなって2を買い、そのあと1を借りてプレイ、3は発売日に買ったのですがSFCは買わなかったため、本体ごと借りてやった4だけ。PSも買わなかったので、PS2を買ってから中古でやった9からなんですよね、連続でやっているのは。9はそこそこ面白かったですが、10はクリアに半年かかり、10-2は1章終わったところでついていけず放置、という状態です。
FF2は、非常にはまりましたね。何よりも重いストーリーが惹かれました。当時はストーリー中心のRPGはなかったですからね。その後やった1も、曲が最高によかったこと、最初と最後が同じ敵ガーランドというのがツボでしたね。3は名作といわれていますが、個人的にはあまり面白くなかったです。ごちゃごちゃしている印象で、ストーリーはさっぱり記憶にありません。最後のダンジョンの死ぬほど長いのは覚えてますが。4はアクティブバトルが新鮮でしたが、ストーリーはやはり印象なし。
9から復帰したのですが、なんかストーリーがばらばらで寄せ集めな印象で今ひとつ。雰囲気はよかったですけど。10はそれなりに面白かったですが、やはりつぎはぎ、理不尽なストーリーな印象でのめりこめませんでした。10-2はユウナの歌につられて買ってしまいましたがw、そのテンションにまったくついていけませんでした。
そんな中、このFFXII。ベイグランドストーリーやタクティクスオウガといった硬派な流れにあるようですね。正直、9や10よりは、やってみれば面白そうな印象はあるんですけど、どうもマニアックな感じがして惹かれないところがあります。クリアにすごい時間がかかりそう、というのもライトゲーマーな自分にはつらいですね。
ファミ通40点満点というのも、なんだかんだファミ通レビューけなしておきながらも、満点と聞くとぐっと来るものはあります。とはいえ、そのレビュー内容のまあ薄いこと薄いこと。「王道」「非の打ち所はない」「さすが」という、抽象的な賛美のオンパレードで、何がどう面白いのかさっぱり伝わってきませんでした。10,10,8,8,だった聖剣伝説DSも、激しく地雷っぽくて本当に地雷だったこともありますし、もう少し、実際のユーザーの評判を見てから購入するかどうか決めたほうがいいかととおもっています。もっとも、発売前のCM攻勢で、つい衝動買いしてしまう可能性はあるのですけど。


ニンテンドーDSが大ヒットし、PS2の大作ソフトが軒並み売り上げを落としている中、このFFXIIは今後のゲーム業界を占う上でも、その売り上げが非常に興味深いものになっています。これが初期出荷200万をらくらくさばけるようであれば、まだまだ日本のFF神話は健在で、次世代機戦争でもFFが出るかどうかが大きな鍵を握ると言えるでしょう。現状ではPS3がもっとも可能性が大きいだけに、PS3への追い風になると言えます。一方、もしこのFFXIIまでもこけるとなると、ゲーム業界全体に漂う停滞感が決定的なものになる気もします。これまでの、ゲームオタクに向けて作り、初週で売りぬくという戦略が限界に来ている、とサードがいよいよ判断しかねないでしょう。こうなると、サードも暗中模索になります。ニンテンドーDSは確かに圧倒的な市場ではありますが、サードのこれまでやってきたルーチンでは、ヒット作は簡単にはつくれません。これまで相手にしたことのない顧客のニーズをつかむ必要がありますし、任天堂という巨大なライバルが存在するわけなので。このあたりは、以下のページで深く分析されてますね。
サードパーティ冬の時代 - マルガの湖畔
PS2ですら、FFやDQといった強力ソフトが出るときは発売をずらすなどして対抗していたサード。それに対して、任天堂ハードでは、コンスタントに最強ソフトメーカー任天堂がソフトをリリースするため、サードも売り時をどう読むのか難しいところがあるでしょう。ここで指摘されているとおり、「任天堂ハードで売る努力を払ってこなかったツケ」を、DSではもうしばらくサードは払うことになるのではないでしょうか。
では、据え置きはどうかというと、読めないところはありますね。任天堂自体は良作をコンスタントに出していくんでしょうけど、サードがどうなるか。任天堂のいない市場にあつまってPS2の時のように売り上げを伸ばしていくのならば、PS3が最高シェア、レボリューションが2番手となるでしょう。一方、FF12がこけるようだと、サードがPS3に集まっても売れず、ゲーム市場全体が縮小、任天堂だけが細々と生き残る、ということもありそうです。それとも、サードまでレボリューションに集まる、ということもなきにしもあらずですが、果たしてそれほどクリエイティブな人がサードに残っているかどうか。微妙なところがあります。


ともかく、FFXIIの発売まで1週間。どれほどの売り上げをみせてくれるのか、非常に興味深いですね。