任天堂に対する批判の広がりについて

今年に入ってからの任天堂の失態に対して、昨日忍さんの記事にふれましたが、それ以外にもいくつか熱い批判が公開されています。
すーきー’s キングダム:新商品「任天堂の約束」、今は旬やで(^ー^ )
[特集] 最近、任天堂がおかしい。 ―任天堂新聞
これらの意見には大変共感するところがありますが、特に注目したいのは、「比較的任天堂びいきな人からの批判が強い」ということです。
実生活でもそうですが、本当にその人のことを思っていてくれる人ほど、間違っていると判断したときには本気になって怒ります。大切に思っていないのならば、興味を無くして単に無視するだけなのですから。怒られている側はつらく、うっとうしく思うこともありますが、怒られているうちが花です。「もおええわ、かってにし」と見捨てられてしまったら、もう取り返しがつかないのです。

今回の件で、「いつかは出荷安定するのだから、どっしり構えておけばいいじゃん」と楽観的に構える方も結構います。それはそれで別にかまいません。しかし、任天堂のことを考えると、いろいろと最悪な事態は想像できてしまうんですよね。一番怖いのは、ニンテンドーDS Lite発売日の騒動。なんと言っても平日の発売。しかも、初日の出荷量は5万台という情報まで出てきています。
特に新情報もなく|ゲームの裏話
ネット予約も一部で受け付けられていますが、1分持たないほど瞬殺な状態。完全に需要が供給を上回っている状態に、転売屋もかなりの規模で繰り出してきているように思われます。
こうした状態の中、発売日には前日から行列ができるのは必至です。そうなると、怖いのは犯罪。深夜に長時間並ぶとなれば、何らかのトラブルが発生する可能性も高いです。列を抜ける抜けないといった小さなものから、プロの並び屋、転売屋との深刻なトラブル、購入後のひったくりなど、ここまで供給不足の状態だとかなりの可能性まで考えてしまいます。
もちろん、大型店舗では警備員などを準備するでしょうが、それでも限度があります。もし事件が起きたとき、その批判は当然、任天堂に行くんじゃないでしょうか。そうなってしまうと、マスコミの注目を逆方向に持って行くこともたやすいことでしょう。
そうなってしまうと、もうブログでファンが文句を言っているような状態では無くなります。これからレボを売り出していかなければいけない任天堂としては、PS2を売り上げたころのソニーのように、消費者に夢を見せ続ける必要があります。それが、もしそんなマイナスの事件が起きると台無しになってしまう可能性もあります。
正直、この供給状態では、発売初日にトラブルが起きないことを祈るしかありませんね。うまく乗り切れば、PSPの品薄戦略と同等の宣伝効果が得られる可能性はありますし。それでも、潤沢な供給を一刻も早く整えることは任天堂の責務です。変な方向に世論が曲げられないよう、がんばっていただきたいものです。

P.S.並ばれる方はくれぐれも体調に気をつけてください。(自分もどこぞにならんでるかもしれませんがw)