忍之閻魔帳:1点の重み

忍さんのところでファミ通レビューについて。
ファミ通レビューのいい加減さはいつも言われていましたが、最近は特に「お願い」が多い気がしますね。とくに、得点。得点だけは高いのに、コメントが辛口だったり、得点低いのにコメントがいいとか、バランスが悪いです。そして、大手の大作、一押しゲームはどれも高得点。そのわりに、コメントは「王道」だったり「絶妙」とか中途半端な抽象的なコメントだったりするんですよね。任天堂のゲームも例外ではなく、アナザーコードなんてボリュームが非常に低かった割に、すごくレビューでは高得点をたたき出してました。たしかに、感動した部分はありますけど、ちょっとあおりすぎというか、プレイ時間短いだろ、それ、という感じ。明らかに、作品に対する評価とプレイ時間とがマッチしていないことがあるんですよね。
読んでいる感じだと、まず先に「お願い」の比率で点数ありき。あとは、それに付随する形でプレイし、適当にコメントつけれそうなところまで遊んだらプレイ終了してコメント書く、という感じでしょうか。週間で多数のゲームを遊んでいるわけだから、仕方ないことかもしれないけど、この影響力がでかいのだからたちが悪いですよね。
ゲームショップもゲームショップです。最近、そこかしこの小型ゲームショップで、ゲームの横にファミ通のレビューを貼り付けています。まあ、ショップも大作ソフトは多く売りたいわけですし、そういう意味では高得点のファミ通レビューはいい宣伝文句、ということでしょう。ほとんど、詐欺通販での「有名人もおすすめ!」と大差ありません。
ファミ通のレビューに文句言うのも一つではありますが、それにおんぶにだっこな小売りもなんとかしないと。PS2の大作至上主義とか、ゲーマー向けのマンネリとか、よくソニーのせいにする人がいますけど、そういっただらだらとした流れを作り出しているのは、業界全体であり、小売りも、ユーザも、すべてがその一因を担っているのだと実感してほしいものですね。独創的なゲームがもっとほしい、停滞を抜け出したいとおもうのなら、それを全体で盛り上げていかないと。大手マスコミであるファミ通には、まず率先してジャーナリズムを見せてほしいものです。