任天堂、英国に7500箇所以上のWi-Fiコネクション接続スポットを設置 - Nintendo iNSIDE

ニンテンドーWi-Fiコネクション、英国でも無線LANスポットを展開するようです。その数7500カ所。日本や米国と同様、既存の大手業者と協力して設置している模様。しかし、既存のスポット、業者を用いるとしても、DS対応のためにはかなりの資金が必要でしょう。おそらく、億単位で金を費やしていると思います。このあたり、お金を持っている会社は違いますね。新しいことを挑戦するために一気にお金を投入する、それも楽天とかライブドアみたいに投資会社に半分乗っ取られながら借金で仕掛ける賭でなく、自分の現金を使っての賭です。このあたり、攻めと守りのバランスが取れた強い戦略だと思いますね。
一方のソニーは、必要以上に高性能な機器を、戦略的に安い価格で売らざるを得なく、利益を生めない態勢になっています。売上高だけは、数を売っているからあがりますけどね。PS3も、それ以上にディスカウント戦略をとらざるを得ないでしょう。本社も経営難で借金生活、それなのに身を削らざるを得ない。任天堂の余裕の戦略とは大違いです。
違うところは、PS2が圧倒的勝利を得ているという状態でしょう。この状態を利用してPS3でも圧倒的勝利を飾り、あとは型番商法なり抱き合わせ商法なりで稼ぐしか手はありません。BD普及も至上命題でしょうが、BDでもうかるのは別にソニーだけじゃ無いですしね。松下とかも、BD勝利が決まれば徹底的に物量作戦に出るでしょうし。少なくともPS3については数年の期間をようし、さらに絶対に勝たなければいけない商品な訳です。Cell、BDと、本来はゲームと関係のない部分さえ背負わされたPS3という製品は、ある意味かわいそうな製品なのかもしれませんね。
任天堂も、失敗してもキャッシュ的にはなんとかなるとはいえ、ゲームでしか喰っていけない会社。最悪セガのようにハード撤退、ソフト会社転向といった可能性も十分あります。負けるわけにはいかないのは同様です。ただ、それでも任天堂はソフトが強力な分、たとえ一番に慣れなくても自社ソフトでの自給自足ができる会社ですからね。それだけ、今回のWi-Fiのように思い切ったお金の使い方も出来るのでしょう。携帯機市場の確保と、レボリューションへの布石として。
とりあえず、非常に困難な無線LANオンラインゲームネットワークに対して、きちんと投資をしてきた任天堂。その結果がどうなるか、年末年始が楽しみです。