ＨＥＲＯ’Ｓ ２００５ ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝
今日あった総合格闘技イベント、HERO'S。てっきりK-1とかと同じで決勝までやると思っていたら、決勝だけ大晦日なのか…。まあワンマッチの方が有利不利がないのはいいのだけど、トーナメントっぽくはないかなぁ。
さて、注目はやはり神の子、山本KIDだろうか。非常にカリスマ性の高い、優れた選手。何と言っても、その「当て感」がすばらしい。ノーモーションのパンチの出だしで、フック、アッパーなどを瞬時に繰り出す。しかも、軌道は違うくせに、その当たるところだけは非常に正確に顔面をとらえるのだ。おそらく、かなり優れた動体視力を持っているのだと思う。
そんなKIDがやってくれた。ホイラーグレイシー戦。さすがにキャリアの差があるし、ホイラーが勝つのかと思いきや、意外や意外。ずっと立ち技で、寝技に持ち込まれることなく、終始余裕の展開。そして圧巻はそのフィニッシュ。相手の膝が顔面をかすめながら、カウンターの右フック。完全に相手の顔面を打ち抜き、これ以上ないと言うほどの一発KO。正直、グレイシーがここまで綺麗に、一発でのびるシーンは初めて見たように思います。今では「グレイシー越え」をする選手は結構出ていますが、ここまでの勝ち方はなかなかできないでしょう。
準決勝の宇野薫戦も、テクニシャンの宇野に対し、終始緊張する展開。結局、2ラウンド途中に当たったパンチで宇野が出欠、TKOとなりましたが、こちらもレベルの高い試合でした。
