セガ植村氏、「ムシキング」成功のノウハウを語る - CESA DEVELOPERS CONFERENCE 2005レポート

第2のポケモンとでも言うべき存在に成長しているセガムシキング。そのノウハウについての講演内容です。
内容を見ていると、非常にまじめに、理論的にアプローチしているのがよく分かります。アーケードでの立ち位置、客の心情などが非常にしっかりと考察されています。とくに、親と子供、という両方を分けて考察し、両方に受け入れられる製品を考えているところがすばらしいですね。
これはニンテンドーDSでも言えることが、ゲームを、大人にも子供にも買ってもらう、ということにまじめに取り組んでいるように思います。ゲーマー向けは、既に一定のファン層がいるし、そういった層は趣味にお金をつぎ込む層ですから、たしかに安易に商品を作ることができます。それに対して、子供向けの場合はお金を出すのは結局親ですからね。親も含めたアプローチが重要なのでしょう。
それに、ここでふれられているように、親と子で共通の話題を、ゲームを通じてもてるというのはすばらしいことだと思います。ゲーム脳とか、凶悪犯罪の影にゲームとか言われ、ゲームの立場はどんどん悪くなっているように思います。レボリューションの発表のとき、岩田社長が「家庭内で嫌われずにおいてもらえるものを目指す」というコメントを吐いていましたが、ゲームに厳しいご時世、こうした配慮も重要になってくるでしょう。
(そういった意味では、アダルト解禁のPSPは、まさしく時代の逆を行ってますよねぇ。すくなくともゲーム機としては。)