ビデオゲームサイト閑人:『ニンテンドーDSは小細工だ』ソニーPhil Harrison氏が熱く語る

2chPSP真剣スレより。米国でもnintendogsが発売され、これまで好調だったPSPも焦ってきたのか、コメントを出しています。そのコメントが、またなかなか(今の)ソニーっぽさを醸し出していますね。

MCV: ‘The competition is irrelevant’
見出しからして、「競合相手としては無関係」だと。そして、任天堂のとったタッチパネルという方法を「小細工」と称して、それは長続きしないだろうと述べています。そして「あんなのと比較しないでくれ。不愉快だ。」といった感じのコメントをしています。

日本でも、正直nintendogsが出るまでは同様の理論がありました。タッチペンやマイクがついているけど、結局それはミニゲームで使えるだけで、小細工にすぎないと。しかし、そのあと脳を鍛える大人のDSトレーニングやわらかあたま塾、他にも売れ行きは今一ながらも、応援団やカドゥケウスといった、タッチパネルを有効活用したゲームが連続して出てきており、既に日本ではタッチパネルが単なる小細工でなく、新しいインタフェースであることが周知されてきています。

アメリカはちょうど、nintendogsが出たところ。欧州はさらにもう少し先。つまり、日本とは半年程度遅れている訳です。ですから、まだ消費者にはDSのインタフェースの長所は広まっていません。しかし、このSCEの人は当然、日本の状況を知っているでしょう。だからこそ、こうした、「DSなんて小手先のごまかしさ。みんなだまされるな。相手にするんじゃないぜ」とハッタリをかましたいのでしょう。(もし、日本の状況を知らずにこんな発言しているなら、単なるバカです。)

しかし、このコメントに付随するコメントが、なんともソニーらしい。(※英語は多少自分で訳し直ししてます。)

任天堂は自社のターゲット層を良く知っている。なにせ対象が狭いですからね。ポケモンを賞賛することのできる少年少女たちと一致してますから。」
「長い目で見れば、任天堂は"任天堂の購買層"を10代後半にまで拡張するでしょう。しかし一方ソニーPSPは、"モバイル"の購買層を30代にまで拡張するんです。」

…なーんか、すごい懐かしいものの言い方ですよね。そう、あの日本の佐伯氏の発言。

SCE・佐伯
「我々の多分商品の最初の購入者は、恐らく、ま一言で言うと大人の方が多いと思うんですよね。
 でー、任天堂さんの方は恐らくお子ちゃま、が多いと思うんで (笑)、全然違う」
名言 - 佐伯

これは、日本でも散々失笑と非難を買いました。ユーザーなめすぎと。これは、もう全世界的にソニーの体質なんですかねぇ。
実際、既に本家Slashdotではこの記事を引用してあきれかえった記事が投稿されてますし。
Slashdot | Sony Describes DS As Gimmick
アメリカのユーザも、結構日本の状況はつかんでいるみたいですし、正直こんなはったりコメント程度でだまされるレベルとは思えないんですけどねぇ。


まあ、とはいえ、日本以外では教授ややわらかあたまとかは売りにくいでしょうからねぇ。nintendogsだけでどれだけDSの優位性をしめせるか。それが小細工で終わるかどうかの最初の分岐点となるでしょう。


P.S.
nintendo insideで記事が出ていますね。
SCEヨーロッパ、DSを「小細工」と切り捨てる - Nintendo iNSIDE
さすがに自分よりも訳が自然です。あと、SCEEの人みたいですね。自分は検索してみましたが、SCEAという情報とSCEEという情報が両方出てきたのでにごしてました。昔SCEA、今SCEEということでしょうかね。