忍之閻魔帳:透けてるかどうかより血の量を問題にしろ

アダルトUMD発売以来、一般メディアにも広くその混迷ぶりが露呈されているSCEですが、個人的にはいささか食傷気味となっています。ちょうど、尼崎脱線事故で、乗員が事件当時にボーリングに行ったことを、メディアが集中攻撃したような。メディア(とくに週刊誌)って、どうも「叩く」ことしか念頭に無いんですよね。ある不誠実な対応があって、それによって消費者にどういった混乱が生じているか、被害がおよぶのか、というところはどうでもよく、単に「てめーは間違っている、あやまれ!」と高圧的な態度に出て叩くだけ。別に本当に改善して欲しいとも思っていないでしょう。ネタがなくなってしまうのだから。
で、今回はお姉チャンプルゥというゲームの件。ゲームのテクスチャに女性の局部を詳細に書いてあった、というもの。詳しくは以下の探偵ファイルの記事。
TVゲームが人を殺してオナニーさせるのか - #探偵ファイル/スパイ日記

他の人の記事で見たときの印象としては、「あー、ソニーがまたネタ投下しているなぁw」という感じ。自分は局部よりは忍さんの言うように、バイオレンスな表現の方がいっさいだめな人間だから、その時点で敬遠して感心は薄かった。テクスチャにはっきり記述しているのは正直やりすぎだとは思うけど、制限された中で精一杯エロを追及する、というのも、ある意味一つプロフェッショナルではあるとおもうのだけど。有名な例が、電影少女やI'sの桂正和なんかだろうか。彼はインタビューとかでそのことを公言していたしね。それ以外にも、漫画界ではよくある話ではあるし。

ただ、この探偵ファイルの記事はひどいねぇ。探偵ファイルが全体的にそうなんだけど、悪意むき出し、しかもねちっこく、嫌みったらしい。読んでいてすげー不快になる記事です。個人のブログなどでも、(自分も含めて)結構感情的な、露骨な批判とかしますが、こうしたメディア系のいやらしさは一枚上手ですな。記事そのものを不快にすることで、そのやりだまにあがっている相手への憎悪を増そうとしているのでしょうか?これを北朝鮮とか中国に置き換えれば、話はもっと単純になりますね。

正直、ソニーのやり口が混迷を極め、やり方も即物的でえげつないと思うけれど、とにかく叩けばいいや、という方向に向かうのは、忍さんや発熱地帯さんの所と同様、反対ですね。