本田雅一のE3レポート SCEI 久夛良木健社長兼CEOインタビュー

SCEクタタンのインタビューです。PS3はゲーム機でないらしい。相変わらずとんがった人ですねぇ。
どうでもいいけど、この本田雅一の質問が、どれもクタタンを賞賛するような聞き方はどうよ?

ソニーのコーポレート副社長を退任して以降、以前のような夢を追いかける姿勢が戻ってきたような気がします。

とか、

■非常に大まかな印象ですが、PS3は家電的で必要な機能と性能を、目的とする用途から徹底的に分析し、効率的にシリコンに実装したという印象です。対するXbox 360は、PCソフトウェアベンダーらしく汎用性と柔軟性を重視したハードウェアに見えました

とか。Cellの無茶な仕様の、どこが『徹底的に分析』して『効率的に実装』なんだか。

PS3はAV機器として家庭内に自然に存在できる製品を意識したデザインや仕様になっているように見えます。

これなんかも、「おいおい」って感じ。デザインは賛否両論出ているのに、こう言い切りますか。すくなくともあの大きさと流線型のデザインは「自然」ではないとおもうのだけど。

この人、次世代DVDの話でもかなり自分の考え、悪く言えば偏見に従ってえぐい質問をしていたのに、クタタンに対してはこうなのだとすると、単なるソニーファンですか?そうだとすると、その記事対しても読む側でフィルタを欠けて読まないと駄目みたいですね。

さて閑話休題。肝心の久多良木社長のコメントですが、相変わらずCellに対する情熱は捨てていない模様。複数のCellが連動するとか、まじめに考えているようです。たしかに、PS3の目新しいところと言えばここではあります。ただし、連携してなにをするのか、何がしたいのかのビジョンは示せていないように思います。これでは、PS2のときのハッタリとあんまりレベルが変わらない気がします。
とはいえ、やはりこうしたコメントを見ていると、クタタンのとんがった考え方は、それなりにリーダーとしては魅力的なところはありますね。正直、彼の目指す方向が正しいかどうかはかなり疑問ではありますが、少なくともXbox360や現在のPS2のように停滞したものはないように思います。結果はどうなるかは分かりませんが、とりあえずずんずんと突き進んでいって欲しいですね。その方が外野も見ていて楽しいですし。