アビエイター

先日海外に行った際に、映画を行き帰りで3本見たので、その感想を。
まずはアビエイター。実在の人物、ハワード・ヒューズの半生をつづった映画。アカデミー賞5部門受賞、レオナルド・デュカプリオが主演男優を取れるかどうかで話題だった作品です。
で、見た感想(ネタバレ含む)。
全体的に面白かったことは面白かったのですが、ちょっと違和感を感じるところもありましたね。特に、主人公のヒューズの天才的な行動力と、狂人的な精神の部分が、いまいち釣り合いがとれていなかったように思いました。実際にそうだったのかもしれませんが、饒舌に語ったりする部分と、細菌を嫌う潔癖症な部分が結構明白に切り替わっていて、両面性があまり感じられませんでした。特に、事故のあとにもう立ち直れないほど狂っているように思われたのに、そのあとの聴聞会ではとくに変なところはなく、堂々と相手の議員を言い負かしてしまっているところは、どうにも違和感がありました。最も、そのシーンは後半の最大の見せ場で、非常にかっこよくすかっとした場面ではあったんですけど。
あと、実在の人物の話、ということで、映画を見終わってからも、実際にそのあとどうなったか非常に気になるつくりでしたね。特に、見ていたときは飛行機事故のあたりでもう絶望的だったので、最後はこのまま悲劇的に終わるのかとおもっていましたし。ちなみに、ハワードヒューズのその後はウィキペディアの方で確認。
ハワード・ヒューズ - Wikipedia
これを見る限り、そのあとも結構成功している人のようだ。せめて最終的に成功した人の話、という事前知識ぐらいあって見たほうがよかったかもしれない。
トータルで170分以上と、非常に長い映画で、たしかにその長さを感じさせる映画だったが、まあ、面白い部類には入ると思う。でも、上記で指摘したように、自分にとっては微妙な感じは否めないところ。