窓の杜 - 【今日のお気に入り】ディスプレイの照度を下げる「如意スクリーン」v1.00

窓の杜で公開されていた、このソフト。結構自分のニーズに合っていたので、取り上げたいと思います。

自分はかなり明るめの液晶(DELL 2001FP)を使っていて、輝度を最低値に下げていてもまぶしいときがあります。普段は問題ないのですが、夜中部屋の電気を消している時に使っていたりするとつらくて、画面のプロパティからソフトウェアで輝度を下げていましたが、手順が多く煩わしい思いをしていました。それが、このソフトだと手軽に輝度を下げられるのがいいですね。ワンクリックで元の輝度に戻せるのも便利です。

ソフトウェアの機能としては、画面全体に単色のウィンドウを投下して表示している、というところなのかな?ドライバレベルでなく、ソフトウェアで簡単に輝度を下げる方法としておもしろいです。

現状でも十分に実用的ですが、現在使用していて気になる点、実現して欲しい点は以下のようなものです。

・透明度の設定をスライドバーで設定&プレビュー機能
 現状は数値を1ずつ増減しかできませんが、スライドバーで増減できるとより直感的かと。また、毎回適用ボタンを押すのでなく、スライドバーを動かせばダイレクトに輝度が変わるような「プレビュー」というオプションもあってもいいように思います。

・一部輝度変更が一瞬適用されない部分がある
 使っていて輝度が適用されていないとわかったのは、メニュー表示、オートコンプリートのリスト表示。これらは、一瞬白く高い輝度で表示されてから暗くなります。これは、もしかしたら仕様上仕方ないのかもしれませんが…。

・マルチデスクトップに対応していない
 自分は2台のディスプレイを利用していますが、現在のバージョンではプライマリディスプレイしかこのソフトが適用されないようです。
 ただし、もしセカンダリディスプレイに適用するにしても、たいていの人はプライマリとセカンダリで別のディスプレイを使っているでしょうから、輝度の透明度の設定値をプライマリとセカンダリで別々に設定できるようにする必要があるかと思います。このため、ちょっと敷居が高いようには思いますが…。

・用語について
 非常に細かい指摘なのですが、色の指定のところの「参照」というのが、ついファイル選択などを想像してしまい、ちょっと違和感が。素直に「変更」とか「色の指定」といった言葉のほうがいいかなー、と思いました。
(このあたりは、他のソフトウェアでも様々ですけどね。)

あと、「不透明度」、という言葉も、輝度を調整するソフトだと思っていたので、ちょっと違和感が。たしかに、指定した色の透明度を変化することで画面全体の輝度を変えているのでしょうけれど、ユーザの目的からすると、「不透明度」という言葉がちょっと直感的でないように感じました。とはいっても、こちらはなかなかいい言葉が浮かびませんけどね。実際の処理は無視して、単純に「明るさ」とか「輝度」という言葉でもいい気もします。

既に、窓の杜のお気に入りでも取り上げられ、雑誌掲載の話もあるということで、「ありそうでなかった、便利なソフト」という部類のソフトかと思います。最近は高輝度が売りの液晶も増え、暗い部屋で同様の不満を持つユーザも結構いるのではないでしょうか。今後の発展を期待です。