ソニー、録画コンテンツをPSP用動画にダビングできる「PSX」

先日、既存製品の販売を終了し、完全にその歴史を終えたかに見えたPSX。しかし、それが急に新機能をつけて復活してきました。それは、録画番組のPSP用変換機能!これぞPSPに待ち望まれていた機能です。PCでいちいち動画変換するのとか面倒ですからねー。自分もPCでMTV2000+X-TranscoderでSD-Video用動画作ってますが、やっぱり録画と同時に自動変換してくれるのは便利ですからね〜。

…しかし、このPSXの動画変換機能、よく読むと何か変…というかかなり変。

・ダビングに要するエンコード時間は、768kbpsで実時間の約5倍、384kbpsで約4倍かかる。
・ソフトウェアの仕様により、一度にダビングできるのは15タイトルまでで、総再生時間の合計が2時間までという制約がある
・録画と同時に変換を行なう機能や、変換処理を指定した時間に開始する予約変換機能などは備えていない
メモリースティックビデオフォーマットにダビングしたファイルはHDD内に保存できず、メモリースティックにのみ保存が可能

もう、この序盤の怒濤のネガティブ要素の記事を読んで、「なんじゃそりゃ」と感じました。単に、ESで動くソフトウェアエンコーダが載っているだけかよ!しかも、録画同時変換機能も無いなんて、何のためにつけたのやら。実時間の5倍かかるというも、SHARPGalileoパーソナルサーバー HG-02Sレベルだよ。すごいいまさらな印象。さらに、ファイルをHDDに残すこともできないって…。
要するに、既存のPSXにエンコーダつんだってだけみたいです。PSX自体にはMP4再生機能がないし、ファイル管理なども手間がかかるために、HDDに残せないようにしたんでしょう。録画連動ができないのも、このHDDに残せない、という制限のためのようだ。技術的にできなかったのかなぁ?既存の製品のアップデートとしては仕方ないにしても、新規製品としては作り込みが甘いと言わざるを得ません。
某所で言われていましたが、現在の在庫のPSXをさばくために、おまけソフトつけて型番変えてみました、という噂も、あながち嘘じゃないかも知れない。初代の価格破壊&発売前大幅スペックダウンといい、一流企業がやることじゃないよなぁ。つくづく、ソニーの恥部の塊みたいな製品ですね、PSXって。録画同時変換がHWでリアルタイムでできて5万ぐらいで売れば、かなりキラーになっただろうに…。