触って感じる映像音楽、DS『エレクトロプランクトン』4月7日発売 - Nintendo iNSIDE

また異色のタイトル「エレクトロプランクトン」が任天堂から。今度は音や触感を楽しむアートソフトのようです。すでに、公式ページが解説されているので、そちらを見るのが手っ取り早いでしょう。
エレクトロプランクトン ELECTROPLANKTON
こちらのサイトで、開発者や実際のゲーム風景などがいろいろ公開されていて分かりやすいです。情報の公開の仕方は、TouchDSとほとんど一緒ですね。(Firefoxだとまともに見えないのが、個人的にはなんですけど。)
作者は岩井俊雄という人。ウゴウゴルーガのCGを作った人として有名みたいです。実際に過去の作品も公開されているのですが、なにやらどこかで見た物もいくつかありますね。ゾートロープなんかは、アナザーコードにも出てきていたので、なかなか興味深いです。世の中の光から音楽を作るSOUND-LENSE、というのはWBSで見た覚えもあります。自分も昔ヒューマンインタフェース系はさわっていたので、この人のような、五感とメディアを融合させる、ということはなじみ深いですね。
実際、この作品集見てからゲームの動画をみると、それら過去の作品をニンテンドーDSに落とし込んだ感じが強く感じられます。ヒューマンインタフェースの世界では、こういった触感を使ったアプリはどうしても特別にハードウェアを起こす必要がありましたが、NDSのおかげで、手軽にそういった触感を実現できて、この岩井さんも汎用的なデジタルアートへと昇華することができたのでしょう。
「アソンデミタヨ」の動画を見ると、音を奏でること、と音を覚えること、をうまく使っているのが分かりますね。とくに、ボルボイスのデモは、最近嵐のバラエティでも話題になっている逆さ言葉を手軽に実現できるツールとして、おもしろい。逆さ言葉は、子音と母音の組み合わせが変わるから、発音的にはかなり変わったものになり、直感的にはわかりにくい。それが、これを使うことで逆さにさせたい言葉を先に入れて、それで再生された言葉を再度逆にすれば正しい発音になる、ということが試せるわけです。レックレックというものも、自分で録音したリズムを重ねていく、というアプリのようです。
正直、ゲームではないので、クリアとかやりこみ、という要素は少ないと思います。いわゆるゲーマーにはうれないでしょう。自分も買わない気がします。ただ、nintendogsで飛びついてくるような、癒しを求める女性ユーザには受け入れられるかも知れません。あと、見ていて思ったのは、幼児などの教育ソフトとしていいんじゃないかな、と。YAMAHA音楽教室とかで使えそうな気もします。
ともあれ、売れる売れないはまあ別として、こうして様々な可能性を積極的に探ろうとしている姿勢は、非常に好感がもてますね。