ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地。

DSで「音と光に触る遊びのソフト」開発中? - Nintendo iNSIDE経由で。バンブラについての連載最後として、岩田社長のコメントなどが載っています。
このなかで特に感心したのは、一度だめになったプロジェクトを、もう一度復活するべく徹底していたこと。特に岩田社長の立てた三箇条はなかなかたいしたもの。

・DSとの同時発売を目指すことを至上命題とする。
 このため、もし、同時発売が間に合わないと判ったら、
 その時点で、プロジェクトを解散する。

・1本のソフトで、周囲の人達と合奏ができるという
 部分をしっかり作れば、必ず商品価値があるものが作れるのだから、
 他にあれこれ1人用音楽ゲームとしての攻略要素を付け加えようと迷う必要はない。

・長く楽しめるように、しっかりとした作曲ツールを内蔵しよう。
 タッチパネルと2画面はここで活かせばいいから、
 ゲームの主となる演奏部分で、タッチパネルや2画面を活かすことに
 こだわりすぎるのはやめよう。

一度袋小路に迷い込んだプロジェクトなだけに、こうしたはっきりとした方向付けは非常に重要でしょう。特に、同発間に合わなかったら即解散とか、なかなかシビアなチャレンジで、社員には大変な反面、やる気にもなるでしょう。
もう一つ、人事の妙が、岡本さんという、関係のない人物を一人入れたことでしょう。とかくマニアックになってしまっていた物に対して、初心者の、ユーザの視点で自由に物を言える人間というのは貴重ですからね。最初はプロモードしかなかったというのですから、驚きです。入り口は広く、奥は深く作るのが、いいゲームの条件ですよね。

こうしてみると、一つのゲームというだけでなく、負け犬プロジェクト復活劇、ということでもなかなかおもしろい物があります。まるでプロジェクトXのようだw。同じ元の開発者が集結した(らしい)ポポロクロイス物語はバグだらけだっただけに、こうした社内のマネージネント部分もゲームには重要な要素なんだな、と感じられました。