問題流出・誤り指摘…ネットの影響強まる入試

先日、英検の面接内容がネットで流出した件が取り上げられています。しかし、なんか「2ちゃんねる」の名前がやたら強調されているような。たしかに2ちゃんねるは最大のコミュニティではありますが、問題の本質はそこではないでしょうに。あくまで、面接時間中に「掲示板」に問題が書き込まれた、ということで、その対象が2chだった、というだけなので。初めてこの問題が発覚した際にも、以下の記事が出ましたが、
英検面接問題、試験中「2ちゃんねる」に流出
このなかで、「「2ちゃんねる」の管理者に抗議する方針」というコメントが出ていて、「はぁ?何を抗議するんだ?」と思いました。掲示板に書き込まれた記事を消すのを要請とかは分かるけど、抗議してどうするんだ?と。「2ちゃんねるなんてものを運営しているから、こうした問題が生じるのだ!存在自体が悪だ!」とでも言いたいのでしょうかw。
今回の問題は、あくまでシステム的な問題。面接終了後に、既に面接を終えた人が別の人に問題をもらすなど、口頭ではよくあることじゃないでしょうか?それがネットという公共の媒体だから発覚したわけで、これがメールで直接友達に問題内容を教えていたならばれなかった訳ですし。要するに、抜け道を残していたのは運営者側な訳ですので。
また、この記事で「「試験官が試験中にメールしていた」と書き込まれてしまった」、「センター試験の問題の不具合をネットで指摘されてしまった」とあるけど、これもどれも運営者側のみっともない問題が露呈されてしまっただけじゃないか。それを公共に暴露されたことを問題にしてどうするねん。今のご時世、いつどのような場面でも見られていて、晒されることは覚悟しておかないと。
この新聞記事で、最後に以下のような書き込みがあります。

インターネットの問題などに詳しい立山紘毅・山口大教授(情報法)は「韓国では携帯電話を使った集団カンニングも起きており、本気で問題流出を防ぐには、試験時間中は受験生全員を拘束し、会場では携帯電話を取り上げるなどの荒療治しかないだろう。ただ、教育現場でそこまですべきかどうか。ネット時代の試験の在り方について、議論を深める必要がある」と指摘している。

そこまですべきか、とか言っているけど、別にやっちゃってもいいんじゃないですかね。そうしなきゃ、メールやネットでの問題流出は根本的に阻止できないし。最近は情報漏洩とかで入館時カメラ付き携帯禁止とかもあることですし。「教育現場で…」というのは、単に面倒くさい気持ちの裏返しなんじゃ?とにかく、2ちゃんねるなどを責める前に、自分たちの意識改革を進めることが先決でしょう。