新選組!の評価とは

自分が驚くほど熱狂し、惚れ込んだ「新選組!」が終わってはや3ヶ月。最終回以降、どうにも寂しさばかりが先立ってしまい、新選組!関連の話題が出ても、チェックするだけであまり取り上げることは無くなってきました。放送終了後も燃えよ剣や番組ガイドを読みあさったり、現在も新選組血風録を読んだりと、未だ新選組熱は冷めていないのですが。
そんな中、久しぶりに新選組!関連のブログをチェックさせて頂いたところ、DVD-BOXなどの明るい話題に混ざって、白牡丹さんの以下の記事にて、悲しい報道記事を発見しました。
笑止千万、いまだに続くゲンダイネットの三谷叩き-白牡丹のつぶやき
問題の記事は以下のもの。ゲンダイネットの記事です。
大河ドラマ「義経」の第一の勝因は? - livedoor ニュース
全般的にあり得ない内容満載なのですが、まず100%新選組!視聴者がカチンと来るのは以下のところでしょう。

新選組!」を担当したのは人気脚本家の三谷幸喜で、ありえない場面設定や受け狙いの言葉遣いが問題にまでなった。あれで視聴者は一気に熱が冷め、視聴率もボロボロになった。

ありえねー。おまえの記事があり得ない。言葉遣いが問題?視聴者が冷めた?ハァ?それは単に「おまえが引いた」だけでしょうに。それを、一般大衆がそうなったかのように書くんじゃないよ、と。このはてなダイアリーでも、新選組!放送日の関連記事が以下に多かったか知っているのかと。各々の書き込みがどれほど熱かったことを知ってるのかと。それを「熱が冷めた」ですか。もう明らかに、ゲンダイネットのこの記事を書いた記者は、新選組!をまともに見ちゃいないでしょう。あの多摩編の数話を見ただけで物事を言っているのがありありと分かります。

この記事への白牡丹さんの反論。これは本当にもっともなことですね。大変共感を覚えます。白牡丹さんのブログは、新選組!放送中のときも、地上デジタル先行放送からチェックされ、丁寧に文章を起こしており、とても読み応えがありました。自分が1時間ほどかけてその日の放送のレビューをアップしたときには、既により詳しく、洞察のすぐれたレビューを公開されていたので、当時、毎週楽しみに読ませて頂いたことを覚えています。(そもそも、自分は新選組!のドラマの後に史実を調べる、という形だったので、いろいろ参考になりました。)

また、以下の記事も、視聴率だけで物語る滑稽さを痛烈に批判されており、納得させられます。
ウエストコースト日日抄
特に、「5000セットで大ヒットというセルビデオで2万セットの予約を獲得したという「事実」」という部分が、非常に説得力を感じました。というか、そこまで売れていたとは…。

さて、ゲンダイネットの記事の主体は、「義経」についてとなっています。たしかに視聴率は高いようですしね。義経は、安定した役者に安定した脚本で、時代劇、としてはよくできているのかも知れません。ただ、それは「普通」の時代劇にすぎないのですよね。自分は、たまに見てはいるのですが、どうにもたるい感じはします。新選組!のように、のめり込む要素は、今のところ感じられません。この記者が脚本をべた褒めしているのも、?と言う感じ。普通に義経の話じゃん、としか思えないんですよね。(まあ、新選組!は史実をほとんど知らなかったので、そのエピソードそもそもが興味深かったというのもありましたが。)

とはいえ、「大河ドラマ」というくくりで見てしまうと、こうした評価はしょうがないのかも知れません。結局、大河ドラマは見る人の中心は高齢、分かりやすくお約束満載の人間ドラマが求められているのでしょう。新選組!は、たしかにはまる人には、もう中毒的にはまる番組でした。ただ、大河ドラマとしては、ファンの目からしても「これは一般うけはしなそう」という印象はありました。
特に、やはり多摩編が大河ドラマファンが引いてしまったところなんでしょう。只でさえ異色な作りの新選組!。その冒頭部分で、多くの大河ドラマファンを引きつけることができなかったのは、非常に残念です。浪士隊以降、芹沢鴨暗殺から山南敬助切腹、そして最後の近藤勇の斬首まで、非常におもしろいところが目白押しとなっていたのに、それまでののんびりとしたテンポで多くのファンがそのおもしろさにたどり着けていなかったのだと考えると、実に惜しいように思います。中には、うちの父のように、「新選組は悪のイメージしかない」と言って見なかった人もいます。こうした部分でも、どうしようもない不可抗力があったかもしれません。

新選組!はおもしろかった。それはもう、間違いありません。一人一人のキャラの魅力、役者の思い入れのある演技のすばらしさ、青年の躍動感、はかなさ、そして何と言っても忘れちゃいけない笑い。荒削りながらもぐいぐいと視聴者を引き込んでいく、すばらしいドラマでした。たしかに、その後読んだ様々な新選組ものの話とは、ずいぶんと印象は違います。ですが、自分は、初めてふれた「新選組」が、この大河ドラマ新選組!」であって幸せだったと思っています。おそらく、本当に人生の中で「このドラマにあえてよかった」と思えるほどの作品でしょう。

だから、自分はずっと今後も、「新選組!はおもしろかった」と語り続けていくと思います。たとえ世間の評価が低くても、それは「本当のおもしろさ」を体感することもなく語っている人ばかり。そうした批判は、非常に薄っぺらなもので、中身がすかすかです。そうした批判については、ちゃんと「新選組!」の神髄を存分に体感した僕たちが、どっしりと腰を構えて跳ね返していこうじゃありませんか。

『俺たち』がいる限り、『新選組!』は、終わらない!