国際化ドメイン名がフィッシングに悪用される問題〜Secuniaなどが指摘

FirefoxOperaなどに、フィッシング詐欺につながるセキュリティホールが見つかりました。
この問題は、国際化ドメイン名(IDN)という機能に関するもので、他言語の似た文字をつかってURLを偽装するというもの。つまり、言ってしまえばこのIDNというものの仕様そのものに備わったセキュリティホールなわけだ。ちなみに、IEはこのセキュリティホールはない。単にIDNに対応していないから、ってだけなんだけどw。
さて、この問題について容易に想定されるのは、Firefox信者の人たちの以下のような意見。
Firefoxが悪いんじゃない」
「それが仕様だ」
「IDNに対応していないIEの方がしょぼすぎるんだ」
おそらく、こういったコメントが聞かれることでしょう。自分は、こうした凝り固まった理屈でしか考えない考えが大嫌いです。
Firefoxで、長いURLが途中で折り返されない問題もそう。それがそもそもの仕様だ、と言うのですが、明らかに見づらいでしょうに。特に、カウンターのログなどでRefererを表示する場合など、検索エンジンから飛んできたものは非常に長いURLになることがあり、非常に見づらくなります。いくら論理的にきれいであっても、ユーザーが使いにくいものは仕様として間違っていると思うのですが。
今回の件も、そもそも仕様がおかしいなら、その仕様を直す必要があるでしょう。PSP久多良木健じゃないんだから。IEActiveXを、散々セキュリティホールの要因だと非難し、「こちらはActiveXがないから安全」と言い放っていたわけだから、新たに機能を追加した際に、その機能を持ってないものよりも安全でなくなるのは言い訳できないでしょう。