PSP™テレビCM放映開始!

PSPのCMが始まりましたね。また、Playstation.comでPSPのプレ予約も。自分も試しにアクセスしてみましたが、混雑で全くつながらないうちに昼休み終了。社会人には無理がある時間設定でしたねぇ。
CMの方は、うーん、ちょっとインパクトありすぎるというか、なんか薄気味悪いものを感じてしまいました。これはいったい何の感覚だろう…と思ったのですが、一つ自分の過去の経験から似た事例を思い出しました。
あれはだいたい小学生ぐらいの頃。その頃とっていた学研のかがくの本の裏を見ていたとき。そこにはかわいいイラストと共に来月号のおまけの予告。それをわくわくしながら見ていたとき、ふとその本の裏の左下に小さい文字で一言。

「実際の製品は写真と異なることがあります」

この記述に、当時の自分は非常にぞっとしたのを覚えています。今見ると、なんて事はない記述ですが、当時は本当に何とも言えぬ気味悪さを覚え、怖かったです。
この感じはいったい何だったのでしょう?後から考えて、自分が思いついたのは、これは「ホラー」的な怖さではないか、ということです。本の裏のおまけの写真とこの但し書き、これは全くベクトルが異なる、異質なものだと思います。楽しくおまけの事を考えていたときに、ふと飛び込んでくる冷静な但し書き…。この異質感が恐怖感につながっていたのだと思います。
よく、ホラーマンガなどでは、怖い展開が連続して、最後に解決した…と思わせておいて、幸せそうなシーンの片隅にすっと怖いもの(生首とかゾンビとか)が表示される、と言うことがあります。これなんかが分かりやすい例ですよね。すっかり油断しているときに、突然入る異質なもの。どきっとします。
他にも、昔読んだアウターゾーンというジャンプでやっていたマンガでも似たような例が。その回はマンガの中で二度同じシーンが繰り返される回でした。絵や台詞などもコピーしており、ほとんど一緒。その中で、唯一違うところがあったのです。
シーンは、車で山道を走っている途中、運転手が道の脇に警察官の人形を見つけ、相棒が答える、というものでした。一回目のそのシーンでは、以下のような台詞。

「あ、あんなところに人影が…」
「ばーか、あれは人形だよ」

それが、2回目のときは、以下のように変化しました。

「あ、あんなところに人影が…」
「ばーか、あれは人間だよ」

…最初に読んだときは、思わず一緒だと思って読み飛ばしたぐらいでしたが、2度目読んで、その言葉の違いに気づいて、ぞぞっとしました。この部分、誤植かと思うほど、本編の展開とは全く関係ありません。だけど、自然であればあるほど、その異質さが非常に不気味なのです。

とまあ、前振りが長くなってしまいましたが、今回のPSPのCMでも似たような印象を受けたわけです。最初はPSPを見ていて「おー、やっぱ絵がきれいだなー」と思っていたところに、ずんずんとあの「ハメコミ合成ではありません」という無機質な言葉が拡大してくるわけです。この異質感が、なんか不気味なんです。最後にその文字が画面いっぱいに広がるところなんかも。
たしかに、インパクトはあると思います。ただ、そのインパクトの与え方がちょっと違うんじゃないかと思ってしまいました。