PSPとニンテンドーDSの露出と効果(ニンテンドーDS編)

さて、一方のニンテンドーDSは、すでに頻繁に行われているニンテンドーワールドにくわえ、「BEAMS TでニンテンドーDSが体験できるイベント「Touch!」が開催 - Nintendo iNSIDE」なんてものもやってきています。要するに、既存メディアとは明らかに違う方向をねらってきている訳です。このあたりのスタンスについては発熱地帯の「今週のゲーム業界ニュース&メモ(11/8〜11/14)」でもふれられていますね。

実際に実物を見たほうが液晶やグラフィック性能のインパクトがある、という判断なのでしょうね。出遅れ感のあったPSPの広報展開ですが、そろそろ表に見えてきました。任天堂は試遊できる体験イベントを開催し、SCEは試遊できない展示を実施。両者のスタンスの違いが明瞭に出ていますね。

結局、任天堂としては、ぶっちゃけて言えと、「グラフィックでは勝てるわけがない、別の体感要素で勝負するしかない」という意識があるのでしょう。そして、任天堂には以前にバーチャルボーイという、発想はおもしろいが、既存のマスメディアでは全くおもしろさを伝えることができない機器を出して大ごけした苦い記憶もあるわけです。そのため、今回は既存のメディアに頼らず、体感要素をいかにアピールするか、ということに全力を投じてきたわけです。
ただ、この方法の欠点は、いかんせん「体感した人しかわからない」ということなんですよね。この辺は完全に既存マスメディアに負けています。でも、PS2が出た頃と違うのは当時よりも口コミの影響が大きくなっているところです。ブログや2ちゃんねる、そのほか掲示板で感想を報告し、それを参加しなかった人が見ることができるのです。そして、想像がふくらまされていく…。それがどの程度効果があるのか。絶対数はまだまだ少ないが、無視はできないほどのコミュニティ。こちらも結果が楽しみです。