新選組! 「局長襲撃」

今回の新選組、いよいよ終焉に向かっていくのだなぁ、というわびしさが随所に現れた会でした。また、一方で近藤勇のかっこよさが強調された会でもありました。
初っぱな、王政復古で徳川関連がすべて無くなってしまいます。大久保の笑みがすごい悪い笑みでw。
一方新選組。薩摩がけんか売ってるとみんなで議論しているところに沖田登場。すごい白い顔で、まさしく病人という感じです。お世話しているお孝が良い感じ。
近藤二条城へ。広沢様が久しぶりに登場。さらに、池田屋事件会津出陣を遅らせまくった小森様も、恥知らずに登場。戦争を回避してほしいと。
一方、土方歳三、来る戦争に備えて、隊のお金をみんなに分配。いよいよ後が内という感じです。ここで尾関に「太っ腹ですね」と言われて、土方が「俺もたまには仏の副長と呼ばれたいからな」と、にやりと笑ったところで、場面変わって島田魁のくしゃみw。ようするにそれだけ滑稽ということですか。土方、かわいそうに。
近藤は佐々木只三郎とともに二条城。永井様が来て、見廻組が新遊撃隊に、新選組は新遊撃隊御雇と名前が変わると。ここでとうとう新選組の名前が消えてしまうのか…。しかも、見廻組より相変わらず立場下のなのねぇ。うーんわびしい。
その後、将軍徳川慶喜と謁見。一回の百姓の出だった近藤が、とうとう将軍に意見を言えるようになったわけです。こう考えると本当にすごいなぁ。ここで佐々木が戦争支持を訴えたのに対し、近藤は戦争反対。その理由は、今刃向かえば朝敵となってしまうからだと。うわー、全くもって禁門の変の逆の状態ですな。佐々木は「勝てばいいのだ」と言ってますが、それこそ久坂玄瑞が言っていたのと同じです。朝廷というのがいかにやっかいかがよく分かりますね。近藤は、ここは耐えて、他の藩の力を借りるべきだと。最近の近藤、迷いが無く、しゃべる内容に説得力があって格好いいですね。
このあと、松平容保と話しているところへ、将軍がやってくる。このとき二人が並んでいる姿がなんかほほえましかった。年の近い、部長と係長という感じか。そこへ社長がやってくる、みたいな。そして、慶喜、結局近藤の案を採用することに。大阪へ行くと。ここで近藤に、二条城の警護を頼む。あとでこれはリップサービスだったと分かるけどw。でも、将軍直々に期待されるなんて、本当に泣けるほどの感動なのだろうな、近藤も。でも、状況がシビアだから、よろこんでもいられないのかもしれない。ここでの、
近藤勇、戦で負けたことはございません」
という言葉はかっこよかった。でも、正直戦と呼べるほどのもの、近藤ってやってたっけ?禁門の変でもお花畑だったしw。
一方、悪い人二人、西郷隆盛大久保利通が会話。近藤が慎重なことを問題視。それに対して、御陵衛士の残党にたきつけたと。本当にわるいやっちゃ。
原田左之助、お金もっておたふくへ。おまさに盗んだと言われてどつかれてます。ちょっとはシリアスな話になるかと思いきや、男の子が生まれるかどうかで結局夫婦漫才ですw。
一方、近藤と島田。島田が、新選組のままがいいと。いや、たしかにそうですよ。新遊撃隊御雇なんて、かっこわるいですから。残念。
さて、今回のもう一つの中心、沖田総司斉藤一がみまいに来ます。持ってきたのは朝鮮人参らしきもの。しかし「なんですか?」と聞かれて、「知らん」と。「どうやってたべるんですか?」と聞かれても、非常に困った様子。ちょっとは話聞いてからかってこいよな、一ちゃんw。そしてここからシリアスに。沖田は斉藤のようになりたかったと告白。文句を言わず、仕事をこなすところがすごいと。たしかに、沖田とは正反対ですな。でも、大人にあこがれていた沖田は、そうした自分と反対のところにあこがれていたのでしょう。それに対して、人切りで悩んでいた斉藤は「俺のようになるな、だから気にかけている」と。ここでのお互いの思いが、心打たれます。そして、斉藤帰りがけにお孝に忠告。戸締まりしっかりしろ、逃げ道用意しておけと。お孝がもちをのど詰まらせているのにかまわないしw。「戸締まりしたら逃げ道ないやん」とのお孝。まあそうやな。
さて、二条城。先に水戸藩が警護に。新選組の人切りが薩摩を怒らせたと文句たれてます。いるよねー、こういう奴。今まで関係ないところから見ていたのに、いざ事が起こって自分が何かすることになると、結果論だけで文句いう奴。人間が小さい小さい(とは言っても、会社とかだとそんなのばっかりだけどw)。しかし、このあとの近藤の切り返しが本当にかっこよかった。人切りに対して、新選組にも犠牲者があったと。規律を守るために死んだ隊士もいたと。そして強い口調で。
「それもこれも御公儀のため。おわかりか。あなたはそうやって死んでいった者達を、今愚弄した!ならば伺おう、我らが命がけで戦ったこの五年、お手前方はいったい何をした!御公儀のために、一度でも命を賭けたことがおありかぁ!」
いやー、これらの言葉に、これまでの新選組の歩みが凝縮されてましたねぇ。ぐっときました。最近の近藤の中で、最高に格好いい言葉だったと思います。先週の伊東甲子太郎の時の言葉と言い、この1年のドラマで積み上げてきたストーリーが凝縮されて説得力を増しており、誠にすばらしい。
しかし、この言葉のあとがちょっと情けない。結局二条城警護は、慶喜リップサービスだったと。家臣の永井にまでこんなこと言われていては、慶喜本当に終わってますなぁ。そして、いよいよ新選組は、伏見の地へと…。
沖田のところに、土方もやってきます。みんな朝鮮人参買ってきている。なんかみんな同じ商人にだまされてたりしませんかw?
近藤の方は、永井と話して、新選組の名前に戻したいと。新遊撃隊御雇は一瞬だけでしたか。いや、よかったよかった。そして帰るところでおりょうさんの襲撃。一瞬、本当に指されたかと思いましたが、ちゃんと近藤、受け止めてました。おりょうに、新選組坂本竜馬暗殺の犯人ではないと。しかし、犯人は分からないと言う。本当は佐々木と知っているのだが、言わないのはおりょうの復讐をやめさせるためなのだろう。そしておりょうに、竜馬の惚れた女として、恥ずかしくない生き方をしろと。ここの下りの近藤もかっこよかったです。
一方、沖田。お孝が買い物に出かけます。思わずここで沖田が伏見に行くのかと思ったら、そうではないようで。怪しい人物が家の廻りに。物音がした方に沖田が行くと、なんとそこにはお孝。斉藤に言われたのをうけて、ちゃんと抜け道を作っていたらしい。いや、本当この女、よくできる。お幸よりも、よっぽどキャラがたってますなw。
そして、近藤が伏見街道で馬上。ここだけ馬なんだよね。史実なのだろうが、今まで馬じゃなかっただけにちょっと違和感がw。そして、篠原と加納が登場。篠原が拳銃でずどんと。結構な距離があるのに、ちゃんと当てるところはすごい。なんか血がすごい勢いで出ているんですけど。これって重傷なのでは。この後の展開が心配です。
新選組がゆくでは、篠原の告白が。こいつ、生き残っていたんかい。ちょっとびっくりでした。次回は「源さん、死す」。すごいタイトルです。さんですかよw。これからは毎回心が出ていくのだろうなぁ…。わびしさが募ります。