新選組! 「龍馬暗殺」

最近2週連続で週末旅行だったので、新選組!を見ることができませんでした。そこで、2週分を今日まとめて視聴。この2週で、一気に3人も大きな人物が亡くなられました…。
まずは坂本龍馬暗殺から。結局、犯人は佐々木只三郎となりました。この佐々木只三郎の動機、行動もなかなかかっこよかった。
「これまで御公儀に命を賭けてきた。それを奪った坂本龍馬がにくい」
「これは見廻組としてではなく、個人として坂本を斬る」
非常にポリシーが一貫してます。
一方の龍馬は無防備なことで。昼間堂々と歩き回っているわ、鎖帷子拒否するわ、護衛の藤堂平助伊東甲子太郎と一緒に行かせちゃうわ、斉藤一も帰らせちゃうわ。イラクの話じゃないんだけど、危機意識が薄すぎますよ、龍馬さん。それで結局斬られちゃっているのだから、世話がありません。最後はあっけないものでした。
そんな話でしたが、随所でいいエピソードも。まずは、最初に大政奉還の話をしていて、「御公儀がなくなって、どうするの?」というおまさの話を受けての永倉新八のコメント。
「…昔はこういうときに、解説してくれる人が必ずいたんだがなぁ…」
…これって、やっぱり山南敬助のことだよねぇ。最近は近藤勇もだいぶ情勢に詳しくなってきたけど、それでも、こうした世の中の動きにしっかりと解説してくれる人は山南さんをおいていないだろうし。
別のエピソードとしては、捨助。この回は、捨助のこれまでの行動のひとまとめ、という感じでした。龍馬をみかけ、味方だと言って、探りを入れる捨助。しかし、龍馬はとっくに見抜いていて、それでも捨助を逃がす。ここで龍馬の心を無視して密告するような捨助ではないのが良いところでしたね。龍馬はもう今日を出たと嘘の報告をするも、意外にも薩摩の密告で嘘がばれる。案の定斬られてしまう捨助だが、龍馬からもらっていた鎖帷子で命拾い。つくづく悪運の強い男だ。
あとは、周平に稽古をつける沖田総司に対して、休憩を告げる土方歳三。最初周平を休ませるためかと思ったら、沖田の身体を気遣ってのことだった。うーん、沖田がらみは本当に優しいなぁ。
龍馬と斉藤の話もおもしろかった。人斬りの心境を、岡田以蔵になぞって語る。以蔵は「おーい、竜馬」で竜馬と仲の良いところを見ているだけに、この演出はうれしかった。人斬りで苦しんでいた斉藤が最後に聞き返したのもよかったです。
近藤とおゆきの妹との会話もおもしろかった。近藤をからかって出ていった妹に、近藤が最後にぼそっと、「閉めていってください」と言うところが、もう最高にへたれていて楽しかった。
以上が、龍馬暗殺の回の感想でした。