新選組! 「永倉新八、反乱!」 後編

昨日、あまりに長く書きすぎて(苦笑)、書ききれなかった文を。

山南さん、永倉さんを追って説得。抜けるのはよくないと。
「土方さんのやりかたが気にくわない。新選組を意のままに操ろうとしている」
永倉さんの見方もちょっと極端だな。土方も組織をでかくする、という目的でやっているのに。まあ、それにとらわれすぎている感はあるが。しかし、山南さんまで
「ごもっとも」
ときたもんだ。そして、
「やめるのは、たやすいことです。ここは踏みとどまって、新選組を中から変えていきましょう」
と。やめるのはたやすいのか?中から変える、とは完全に反土方か。今後の行く末を決めてしまった決断のようです。でも、いってることは非常に立派なのだけど。
「手はありますか?」
と聞く永倉に対して、山南ちらっと横をみる。このときの目線が、なんとも悪っぽい。そして、建白書。ようするに内部告発書を、直属の上司すっ飛ばして上に出しに行くと言うことです。たしかに、こりゃ失敗したらやべぇよなぁ。しかも、自分は表に出ず、筆が立つということで、葛山武八郎を。こんなところでこいつが出てくるか。
仲間を集めるわけだが、島田魁斉藤一に声をかける。こいつはあいかわらず、こけしなんてほって。しかもなにげにうまいしw。
斉藤、あっさり土方達に告げ口。あーあ、完全に近藤の犬の斉藤に話なんかするからだよ。土方、建白書と聞いて山南が入れ知恵したとすぐ悟る。山南、武八郎に書かせたの全く意味なし。
永倉新八島田魁、謹慎中の原田左之助、あとは武八郎、むりやりつれてこられた尾関、スパイwの斉藤。すくないなぁ。斉藤、ぬけぬけとうそついて、この回の斉藤は本当わるいやっちゃ。原田、平山殺し告白も、なんかまぬけな言動に、永倉しぶしぶ許す。
斉藤、さっそく近藤達に報告。切腹だという武田観柳斎谷三十郎に、近藤は大目に見ようと。でも、プライド傷つけられた土方は違う。
「俺はわすれねぇよ?」
うわぁ、根に持ってるよ。こえぇ。性格悪!
近藤、座をはずせと武田に。でもここでも武田、谷にはずせと。自分もだってのw。キャラ徹底してますな。いやなやつというより、憎めないやつだ。近藤、黙って土方のやりたいようにさせていたが、ここで土方に急ぎすぎたと苦言。そして頭を下げに行くと。
「あんた局長なんだぞ!」という土方に、
「だから頭をさげるんだ」という近藤。近藤の人格者っぷりが炸裂。
土方は、「俺も行こう」と言うが、あんたが言ったらこじれるだけだって。近藤はそれを知ってか一人で向かう。
部下に刃向かわれ、近藤にも諭された土方。傷心のまま拷問部屋の蔵で何を思うか。蔵から出てきたところに、山南登場。山南、厳しい目つきで土方を見つめる。すれ違う二人。そのあとの山南の細めた目つきもどこかシリアス。にらみ返す土方。完全に対立の構図ができあがりましたな。もう後には引けなそう。
さて、松平容保のところでは、なんか青春劇w。永倉熱く容保に訴える。容保もいいやつで、結構まじめに受け止める。そして、「腹を割ってはなしてみよ」と言って、ふすまが開くとそこに近藤が。策を弄したところをふすまを隔てて張本人が聞いている…、なんかまるで新見錦芹沢鴨の時みたいだ。あのときほどえぐくないけど。
出てきた近藤が、あえて下座の方に移動するのがいいね。誠実な態度で謝る近藤。あえて言い訳しない。その分説得力ない気がするが、島田はうるうる。永倉も単純にこころ打たれてしまう。あー、素直なやっちゃ。
「土方のことをわかってやってくれ。決して己の欲のためではない」
このあたりをわかっているから、近藤も強く土方を止めなかったのだろうな。
そして最後に容保出てきて、ここでも建白書がやぶられる。土方が編成の紙をやぶったのとリンクしてますな。しかし、この後の台詞。
「これにて、一件落着。」
…あのー、どこのくさい時代劇ですか(笑)?これ、容保わざといっているんじゃないかなぁ。一度やってみたかった、ってかんじで。
次回予告、またこんな肝心なときに近藤は江戸に帰っていないし。その間に土方は着々と復讐の陰謀を。「謀反を起こすようなやつは生きているにあたいせん」って…(涙)。山南がおおいをめくったその先は武八郎か?5両ケチろうとした伊東甲子太郎までできて…。今月は山南切腹まできつい展開になりそうだ。もっとも、描き方が秀逸なので、最高の悲劇となりそうだけど。