新選組! 「そして、池田屋へ」

いよいよ、新選組メインイベント、池田屋事件へ。番宣もうちまくり、NHKも気合い入れていた回です。
冒頭。事の大きさに会津に相談しようと言う山南敬助。「戦の前から負けたときのこと考えてどうする」と不満げに言う土方歳三に、山南が一喝。
「あらゆる事に備えて、策を練っておくのが軍議ではないかぁ!!!」
うぉお、びっくり。ヘイ!ジョニーのけろこさん、悶絶だろうなぁw。「山南さんも、怒鳴ることあるんだ…」という沖田総司のコメントが皆の気持ちを代弁している。「朝一番で…」という山南に、武田観柳斎が「何を悠長なことを」と口を出してくる。あぁ、山南さんの怒鳴りが形無しに…。
しかし、観柳斎のコメントは実に的を射ている。戦道具を早々に奪い返した件、すぐに京を離れない点から、古高俊太郎がまだ白状したと思っておらず、早々に奪還にくると予想。これは非常に道理が通っている。近藤勇らも、納得して神妙な面持ち。たしかに、これまで自分たちが攻撃される側には立っていないわけだから、そりゃちょっとびびるよな。そして、観柳斎、「先手を打ちましょう」と、今夜の打ち合わせを予知、一刻も早く集まりそうな宿をあたることを提言。おお、まさしく軍師だ。すばらしい読み。ちょっと感動。
そしてOP。今回は登場人物が多いから盛りだくさんですなぁ。
さて、CM明け。なぜか八木家の二人に相談する近藤。
「…それを、私が答えるの?」
いや、もっともな台詞。なんか、いきなりすっごく腰砕けなんですけど。しかし、この後捕まえてこい、という言葉に力強く頷くところを見ると、もしかしたら最初から腹は決まっていて、それを行うことについて、京の人を代表して確認をとりたかっただけではないのだろうか。そう思わないと、近藤が情けなさすぎる(苦笑)。
一方の会津本陣。やはり観柳斎の発言通り、早々に連絡にいったようで。しかし、会津の小森とかいうやつが、非常に嫌な感じ。兵は出せん、これを機会に国に帰れる、とどこぞの役人のような事なかれ主義。でも、歴史から見ると、そっちのほうが正しかったのかもねぇ。広沢さんは、なんとか協力を頼むが、聞き入れられず。広沢さん、好感度UP+1。
佐久間象山桂小五郎対談。正直どうでもいいかな。捨助が桂がもらっていくはずのお酒を池田屋に届けるためのエピソードっぽい。どうも捨助は架空の人物のためか、浮いている感がしてならない。しかし、桂、佐久間に京都焼き討ちの件を思いっきり漏らしていたけど、いいんかい。
さて、再び新選組会合。広沢様もご一緒。大活躍中の山崎烝が会合がありそうな店をリストアップ。結局それを総当たりで調べることに。加勢はどのくらい、と聞く観柳斎に広沢、適当に500と。ずいぶん多いですな。嘘見え見えだw。でも観柳斎、「たのもしい」って、あっさりだまされてますよ?そして運命の土方のお言葉。
「山南君には、古高を奪い返しにくることを考えて、ここに残ってもらいたい」
うわー、山南「君」ですよ。しかも、負けることを考えて…とか文句言っていたのに、ここが長州におそわれる事に対しての守りですか。なんか、まじめに干されているような。でも、確かに大役は大役。そのせいか、山南さんあっさり承諾。ああー、山南さん出番終了ー;;。会津と五つ刻に落ち合う、という近藤の言葉に、広沢非常に微妙な表情w。
さて、捨助が酒持って池田屋へ。吉田稔麿というやつがなんか偉そうです。桂さんも来てますね。
土方、斉藤一、武八郎らは町をざっと見回り。祭り風なのを、斉藤が祇園宵山だと説明。宵山、宵宵山という説明に、土方思わずつっこみ
「じゃあ、その前はよいよいよいやまか。」
斉藤にやり。なんかなごんでるんですけどw。あと、後ろでいっさい会話に絡まない武八郎、地味w。そこへ永倉新八原田左之助も登場。左之助ヤリイカを一に薦めるが、「イカは胃にもたれるから」という理由で断る一。これは仕事前だから?それとも単に好かんだけ?そして、今日の見せ場。
永倉が、DonDokoDonの相棒にイカをすすめる。それに対して武八郎、
「いかな」
だじゃれかい^^;。それに対して新八、
「地味なやつだなぁ」
大爆笑。ねらいすぎです、三谷幸喜さん。
さらに池田屋捨助と桂が遭遇。捨助、桂に雇ってもらおうと勝手に踊り、お膳をぶちまけ桂を汚し、捨助ご退場。このくだりは先日のスタジオパークで知っていたけど、こんなことで難を逃れる桂、なんか腑に落ちないなぁ。
さて、こんなお笑いばっかで本当に池田屋事件があるのかとおもいきや、いよいよ夜になって事は動き出す。
浅葱色の隊服を着用し準備万端の新選組。でも、会津藩をまとうとする。しかし、これに広沢さんが、しびれを切らして実情をぶちまける。好感度UPさらに+1。近藤を促す土方。決断を下す近藤。そして時は動き出す。
さて、一方の監察の島田魁と浅野薫が登場。相変わらず地味に活動しているな、島田。斬り合いたいという浅野に、淡々と斬り合いの怖さを告げる島田。こいつも斉藤同様、離れしているなぁ。そして島田、宮部鼎蔵を発見するも、方向音痴が災いして行き先わからず^^;。
ともあれ、島田の情報を元に、捜索範囲を狭めて探索することに。近藤の方は10人で行く代わりにメンバーを選抜。ここでまた観柳斎がいい味を。
「じゃあ、局長と私と、後は誰を」
あんた確定かいw。思わず土方も「あんたきまってんのかよ」とつっこみ。それに対して、「軍師ですから?」と語尻をあげて返答。ああ、八嶋節炸裂。で、結局あとをリストアップ。永倉、沖田、平助まではすんなり。ここで次に谷といったので、え、谷三十郎?やっぱ腕は立つの?っておもったら…。
谷三十郎が「承知」とうれしそうに笑うのに対して、「すまん、あんたじゃない」という勇。容赦ねぇ。谷昌武は昌武で沖田に「…泣きそうですよ」と言われる始末。「兄貴ついてやってくれ」といい、今度こそ三十郎かと思ったらまたもや「すまん、あんたじゃない」。近藤と土方で三十郎を遊んでますなw。池田屋前でのまだ遊ぶ三谷幸喜さん、すてき。あとは任せたという近藤に、ちょっと待ったコールの原田。それに対して近藤。
「全部もらうと歳がすねるから左之助はあきらめた」
こんな大勢の前で歳呼ばわりですか。でも、試衛館つながりの強さが感じられていいコメントでした。そして残りは奥沢、安藤、新田。あとの斬られ役。そして監察の浅野。
そしていよいよ出陣。河合と松原、御用改めするもすかる。松原、目が泳いでます。河合、「これ、たまんないなぁ、もう」爆笑。
そして、近藤ら池田屋へ。宮部、新選組皆殺し、とか物騒な事言ってます。望月亀もいますなぁ。たしかに、新選組の動きが遅かったら逆の立場だったかもね。池田屋への御用改めはなんと藤堂平助が。声裏返ってるよ。沖田、即座に壁の槍に気づく。鋭い。近藤と谷が上に様子を見に。長州勢、ろうそくを消し、臨戦態勢。近藤、谷を残して中の様子を見る。「おまえはここで待て」の声がめちゃ渋い。部屋の中は準備万全。その部屋を開ける近藤。その瞬間刀を抜く長州勢。近藤、ぴしゃっと扉を閉める。緊迫のシーンなんだけど、なんかちょっとおもしろいw。そして、近藤、谷のほうに振り返って、「あたりだ」とうれしそうに言う。
そして、20人はいるというメンバー相手にひるむことなく、近藤は「御用改めである!」と宣言。かっこいい。そして、いよいよ長い長い殺陣が始まる。
最初にやり合ったのが、亀というのが味わいぶかい。近藤強い。吉田は途中で逃げ出す。これは史実っぽい。上は近藤、平助、永倉、沖田だけ。この少人数でよくやる。庭の方では斬られ役が斬られてます。浅野は隠れて逃げて、かっこわるすぎです。
永倉、強い。動きも非常によい。平助、疲れてわざわざ鉢金はずしてしまう。そこを斬られてしまい退場。
沖田、3対1でもひるまない。亀が斬りつけるも、芹沢の時の沖田みたいに鴨居に引っかかる。逃げる亀を沖田が斬りつける。とどめを誘うとするが、ここでとうとう吐血。これも史実らしい。しかし、ここで突然花びらのCGが。すげぇ違和感あるんですけど。
谷の連絡で、土方らが池田屋に急ぐ。
近藤が外で斬り合うところ、「かっちゃん、後ろだという声。」。そして、
「またせたな」
の台詞とともに土方登場。原田は金的もつかってらしい戦い方。島田は刀を鎖帷子にまともにくらっても平気なように最後はぶん投げる。めちゃくちゃだなぁ。谷三十郎井上源三郎もがんばってます。
裏手、武八郎がひるんでいるところに、颯爽と斉藤登場。立ち回りは非常に躍動感あり。斬った後の格好がなんかかっこよすぎ。さすが仮面ライダーと言うところか。顔も生き生きしてますなぁ。
そして沖田、吐血しているところを原田と永倉に見つかる。黙っていてくださいという沖田。
一方、亀は長州のところへ転がり込むも、会津と事を構えたくない桂は追い返す。名前を望月、と聞いて「すまない、坂本君」と。そのあとの亀の悲痛な訴えが痛すぎる。
結局、沖田は階段を転がり落ちたことに。近藤は沖田の隊服を見て何か悟ったようだが。
そして最後。近藤と土方が上に上ると、宮部がまだ息をしており、近藤と言い合い。近藤、「己の生き方にいっぺんの曇りもない」と言い切る。宮部の「愚かなり、近藤勇」の呪いめいた言葉を残して、池田屋事件終結
会津が遅ればせながら駆けつける。後は任せよ、という会津にカチーンと来た土方が出そうになるも、近藤止めて、「いざ!」と凱旋。
さて、後日。亀の死をおりょう坂本龍馬に告げる。亀は自害ですか。いいキャラだったのに、最後の死に方がかわいそうでしたな。坂本、この後独白で近藤、桂などを避難。
「どいつもこいつも、みんな、ばかじゃき!」
名台詞です。
次回も、またまた殺陣のようですな。おまささんがえらいことに。原田とおまさの関係は一気に加速か。
今回は、殺陣がメインの回ではありましたが、序盤にはいつもどおりお笑いなどがちりばめられていてよかったです。殺陣は、ちょっと画面が暗すぎな感が。誰が誰だか、よくわからないシーンがちらほら。移動ハイビジョンカメラも、デジタル放送でないとその価値がわからないかも。でも、迫力満点だったのは確かでした。